この国の未来を考える

望月衣塑子記者を「ヒロイン」にしてはならない

記者としての本来の姿

まるでドラマを観ているような展開になってきました。2月の朝日新聞の森友スクープから始まって4ヶ月近くが経ちましたが、まさかここまで安倍政権崩壊の綻びが広がるとは正直思っていませんでした。森友学園事件が発覚した時、ウォーターゲート事件や第二のリクルート事件のようになるかもしれないと書きましたが、私の予測もまんざらではなかったようです。

 

しかし、どんな脚本家や小説家でも、この物語は想像できなかったでしょう。小学校建設を画策した、どうみても悪人面(申し訳ない、あくまでも印象です)の関西弁のおじさんの登場から始まって、元エリート官僚のまさかの告発、若き女性の毅然とした記者会見、そして美しいママさん記者の強烈な追求。ここへきて大方の役者が揃った感じですが、フィナーレは首相の退陣が一番相応しいと思っています。やはり悪は滅びるべきなのです。

 

これがドラマであれば望月衣塑子記者がヒロインになるかもしれません。しかしこれは現実に起きている出来事なのです。だからこそ望月記者を決してヒロインにしてはいけません。

 

望月記者は官房長官会見の様相を一変させました。しかし彼女は特別なことをしたのでしょうか?
 1970年代までの記者会見は、あのくらいは普通だったと聞いています。もっとも当時はネットもないし、テレビが全てを放送していたわけありませんから、あくまでも人聞きですが。けれども子供ながらに覚えていることがあります。それは「新聞は嘘ばかり書くから会見はNHKだけにする」と、当時の総理だった佐藤栄作氏が言った時、各新聞社の記者と放送記者は一斉に立ち上がって退出をして抗議の意志を示したことでした。その映像を見た時は、小学生であっても何か大変なことが起きたのだなと思ったものです。

 
 それにしてもインターネットの普及はありがたいですね。ネトウヨを生み出すなどの弊害もありますが、会見の全てを見ることができる意味は大きいと思います。
 故・筑紫哲也氏は「反対者であっても、どんな立場の人間であっても、生で語らせ、それをそのまま流す。それは息づかいや表情やしぐさ、または言葉と言葉の間まで、その全てを映し出すことによって、その人間の本質が表れる。テレビのもっとも大きな力はこれで、だからこそニュースは生放送で行うべきで、放送記者は質問をすることに躊躇してはならない」と言いました。この言説が如何に正しいか、今回で証明されたと思います。

 

望月記者はインタビューで「前川氏や詩織さんの思いや憤りをぶつけたかった」と答えていますが、そうなのです、世の中を変える力は「怒り」や「憤り」です。人権が侵されることや、不正によって泣く人々があった時、素直に怒りや憤りが生まれてくるからこそ、権力がそのような罪を犯したならば、その気持ちをもって追及することがジャーナリズムの仕事なのです。
 望月記者はジャーナリストとして当り前のことをしたに過ぎません。もっと多くの記者が同じことをすれば、彼女がこれほど目立つことはなかったはずです。だから言うのです。彼女がヒロインになってしまうのは本来の姿ではない、と。

 

 

「この国」を変えるのは女性しかいない

望月記者は二児のお母さんだそうですが、やはり子供のいる女性は強いなぁと改めて思いました。「女は弱し、されど母は強し」という言葉がありますが、若干、女性差別的な意味合いを含んでいるので私自身は好きではありません。けれども、例えば子供にアトピーが発症したりすると、食べ物や生活習慣などを徹底的に改善しようとするお母さんを、私の周りでも何人も見てきたからでしょうか、やはりこの言葉は正しいのかな、と思っています。
 これはあくまでも想像ですが、望月記者も一人の母として、または一人の女性として、今のような世の中を我が子に引き継がせてはいけない、という思いが原動力になっていると思えてなりません。

 

IWJのインタビューで岩上安身氏が「出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は打たれない」と望月記者を励ましていましたが、メディアへの露出を増やす戦術は正しいと思います。知名度が上がれば上がるほど権力側が手を出すことが難しくなるからですが、ただ社会部の記者としてやってゆくのなら仕事がやりにくくなるでしょうね。なぜならジャーナリストにとって顔を知れることは、必ずしも良いことばかりではないからです。

 

東京新聞の幹部たちから「目立ち過ぎ」と言われているようですが、これは幹部たちが間違っています。望月記者を目立たなくしたいのなら、彼女と同様もしくは、それ以上の能力を持った記者を官邸に送り込めば良いではありませんか。まさか彼女と同じくらい、またはそれ以上の記者がいないなんてことはないではずです。これは、他紙でもテレビ局でも同じことですが・・・・。

 

私は以前から、この国が変わるとしたら、それを担うのは女性しかいないと確信しています。特に国会議員の半分は女性にするべきだとも考えています。もしそうなれば加計や森友事件、安保法制や共謀罪などの、こんなバカげたことは起きなかったでしょう。

 

望月記者や詩織さん、さらには社会に声を上げる女性に対して、まったく意味のないパッシングがネットで散乱していますが、この現象を一言で表現すれば「できない男たちの嫉妬」です。
 能力もあり、弱者に寄り添うことができ、正義感も持ち合わせている、本当の意味での「できる女」に、能力もなく、強者にすり寄ることしかできない、正義感の一かけらもない男たちが嫉妬をしている。なんてみっともなく、見苦しいことか。
 「恥を知れ!」と言いたいけれど、こんな連中は、おそらく恥が何かもわからないのでしょうからやめておきます(笑)

 

できる女性たちよ、どんどん出てきてください。そして、無能で嫉妬深くゴミのような男たち(別名ネトウヨ)を蹴散らしてください。私も無能だけど、できる女性に嫉妬などと、そんな愚かで見苦しいことはしません。むしろ尊敬しているので心から応援していますよ!

 

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Author:カイトアキラ
もうすぐ老人と呼ばれる年齢になりました。
今までオートレース・ギャンブルについて書きましたが、今の日本の状況を考えると、たとえ影響力がなくても、もしかしたら若い人たちに響いてくれたら、という微かな希望を持ってブログを続けようと思います。
偏っていると感じるかもしれませんが、私は個人ですので、ご了承の程をお願いします。

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