この国の未来を考える

まさかオートでもミッドナイトを実施するとは

飯塚オートで「ミッドナイトオートレース」が開催されると聞き、今回書こうと思っていた予定を変更しました。

競輪に関しては全くというぐらい見ていないので、知り合いに「ミッドナイト競輪」の概要を聞いた時、そこまでして実施するのも如何なものかと素直に思いました。それだけ売上げが激減しているのは理解できますが。
まさか、オートレースが・・・・というのが正直な心境です。オートレースの断末魔が聞こえてくるような、末期的症状と言ったら失礼でしょうが、そこまでしますか? と競輪と同じ思いに駆られてしまいます。
大きなお世話だ、無理に車券を買ってくれとあんたに言ってないだろう、と言われればそうですが・・・・。



ミッドナイトやナイター開催をする意味は?

ネット投票およびオッズパーク・ギャンブー限定ということは、これまでレース場に足を運んでくれた人々を捨てる行為と思えてなりません。本来なら一番大切にしなければならない人たちだと思うのですが。
確かにネットなどでの車券購入の比率が、オートレースに限らずどの公営競技でも伸びているとは聞いています。ただし全体を押し上げる程の実績ではないことも事実のようです。
将来的なことを考えれば、というかファン層の開拓という意味ではスマホやPCを自在に操る若い層をターゲットにするのは当然でしょう。けれども継続して観戦してもらうことや(ネットやCSで)自らのお金を投入させる自信が主催する側にあるのでしょうか。もしそうだとすれば、その根拠は何でしょうか。それとも夜に開催すれば黙ってでも売上げが伸びると思っているのでしょうか。

オートレース界で初めてナイター開催を実施したのが伊勢崎です。もう20年以上前になりますが、当時は近くに住んでいたので観戦に行くこともありました。当初は物珍しさを感じましたが慣れれば特別とは思わなくなりました。しかも夏場だけだったのですが、売上げ低迷と共に開催期間が長くなった今では何も感じません。

川口でナイターが開催されましたが定着するには周辺住民の同意が必須です。簡単に同意が得られるとは思えませんが、けれどもそもそもの話として、ナイターという理由だけで車券を購入しようと皆さんは思いましたか? もっとはっきり言えば、ミッドナイトオートが開催したからといって車券購入の新たな動機になりますか?
確かに、仕事を終えた後のゆったりとした時間帯で観戦や車券購入ができる利点はあるでしょう。しかし、そう思う人がどれだけいるか疑問です。しかも今までレース場に足を運んでくれたネットを使えないお年寄りたちは蚊帳の外です。本当はこのような人たちが支えてくれたのに、です。



集客としての方法は他にもないのでしょうか?

サッカーなどでは無観客試合は罰則です。誰もいないレース場で、それも夜遅く走らねばならない選手たち。モチベーションが上がるとは思えませんし、初めての時間帯ですから整備も手探りになるでしょう。しかもミッドナイトが開催できる環境は飯塚もしくは山陽だけでしょうから、やる気のない山陽は別として飯塚のみになりそうです。これではレースの公平性など程遠いですね。おそらく飯塚所属の選手が中心になるのでしょうが。

飯塚市としても必死なのは理解します。このまま行けば船橋の二の舞いになるのは明らかですから、それなりの説得材料が必要なのでしょう。福岡県は全ての公営競技が実施されているので、その中で一早く「ミッドナイト」を実施して客を引き付けたいという意図はわかりますよ。けれども、やはりどうしても指摘しなければなりません。
オートレースの衰退は経済的要因が主だから、開催時間をニーズに合わせることや、ネット投票や場外車券売場などの購入機会を増やせば、ある程度解消すると本気で考えているのでしょうか。現在のレース実施方法や選手育成などの根本的な部分に問題があるとは考えていないのでしょうか。

もちろん飯塚市だけでオートレースの変革ができないことは承知しています。ただ集客という点から考えた時、九州という立地条件を活かして東アジアや東南アジアに目を向けることができないかと思っています。これは「ギャンブルの輸出」になるので諸手を挙げて賛成というわけではないですが。
何を言っているのだ、こいつは、と思われるかもしれません。ただ私はカジノ法案が出された時、この国には至る所にカジノのような物があるのに、どうして既存の物を活用しないのかと疑問を持ちました。まぁ理由は利権以外の何物でもないことを知っていますが。

これは私なりの提案です。実現可能かどうかは別にして、こういう発想があっても良いのでは、という意味です。
東アジアや東南アジアの富裕層向けにツアーを組みます。中身はアウトレットや家電のモール街でのショッピング、宿泊は温泉、そして余暇の一環として公営競技を楽しんでもらうという内容です。なにしろ100円から買えるのですから、金額の多寡は関係ないとアピールできるので、相手国に対してもギャンブルを煽っているという批判を少しは躱せるでしょう。さらにはこのようなツアーが定着したら、選手募集の国籍条項を取り払ってしまえば良いのです。様々な国から選手が誕生すれば観戦に来る人々が増えるのは間違いありません。ただし車券販売を他国でも実施しようとは思わないことです。例え相手国が了承したとしても。なぜなら、これは間違いなく「ギャンブルの輸出」になるからです。それでなくても日本という国のギャンブル状況は異常で、先進国からは厳しい視線を浴びせられているのが現実だからです。

活用できるのは九州だけではありません。北関東なら有数の温泉地帯があり、玄関口として閑古鳥が鳴いている茨城空港(チャーター便として)を使えば、高速道路網があるので群馬や栃木や埼玉まで1時間から1時間半で到着できます。途中にはショッピングモールも多々ありますから、まさしく東アジアや東南アジアの富裕層の望むものが、改めてコストを掛けなくても存在しているのです。
もちろんこのような事柄は複数の県に跨るだけでなく、民間も含まれるので調整が必要となります。しかし、こういう時こそ「公」が調整役として役割を果たせば良いのです。県や市が利益を上げる必要はありません。なぜなら、そこに存在する企業が潤えば税金として還元されるのですから。

無理な提案だとは思っていません。ほんの少しのアイデアと互いの努力があれば、決して不可能ではないでしょう。けれども私個人としては「ギャンブルの輸出」という点で躊躇する部分もあります。まぁ相手国次第なのかもしれませんが。
ただ一つ言えることは、現在のオートレースでは興味を示さない可能性が高いことです。理由は今まで書いてきた通りなので繰り返しません。



「ギャンブル特化」に未来はない

今回の「ミッドナイトオート」開催で私が最も嫌なのは、これは完全なる「ギャンブル特化」だということです。
大半な人々が仕事を終えた時間帯にギャンブルとしてのオートレースを提供する。レース数は6レースのみで、観戦できるのはネットとCS放送だけです。あの、オートレース独特の音も体験できず、レースを実施するからどうぞ車券を買ってください、お金を使ってください、そのための開催ですからと宣言しているようなもので、そこには面白いオートレースを提供しようという気持ちが私には感じられないのですが、皆さんはどうでしょうか?

おそらくこの開催での成績もランク等に反映されるのでしょうが、選手にとっても迷惑でしかないでしょう。遠征選手からすれば、このまま定期的に開催したとしても次はいつ呼ばれるのかわからない。データーとして何も蓄積できないのなら、とりあえず怪我しないようにやり過ごすのが賢明と考えても不思議ではありません。

私は、もう99%諦めていますので正直どうでも良いですが、ターゲットにされている人々に言いたいのは、ナイターだろうがミッドナイトだろうが、オートレースは何も変わってはいないということです。お金を浪費する時間帯が変わっただけと言ったら失礼ですが、ミッドナイトオートの開催でレースレベルが上がるのなら意味もあるかもしれませんが、そうなるとは私には思えません。

お金は貴重ですから、くれぐれも慎重になった方が良いと思います。余計なお世話だということは承知しておりますので批判は甘んじて受けるつもりです。

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交渉相手は誰? 選手会のするべきこと

前回から時間が経ってしまいましたが、オートレースは何な変わりもなく淡々と日程をこなしているように感じられます。レースの中身も相変わらずですが・・・。

来春からレース場が一つ減るわけですから開催数が少なくなると私は思っていますが、実際はどうなのでしょうか。船橋の廃止分が他場の開催に振り分けられて・・・なんてことはあり得ないでしょうね。
出走数の減る選手たちにとっては死活問題です。さらには船橋所属の選手たちの振分けですが、山陽所属なんてあるのかな?
噂の類ですが、なにやらもめているらしい・・・と個人的には漏れ伝わって来ています。


選手会の交渉相手とは

船橋オート廃止の報が流れた当初は選手会でも撤回に向けて団結しましたが、その後の動向を見て少し危惧をしていました。その理由は交渉相手が船橋市と千葉県だったからです。当事者という観点から言えば当然なのですが、ギャンブーのコラムでも書いたように、やる気のない相手と交渉しても時間の無駄でしかありません。

では、相手とは誰でしょうか?それは経済産業省だと思います。
ここで小型自動車競走法をもう一度振り返ってみましょう。実は選手に関わる部分として大事な規定があるのです。

第六章・雑則
(選手の福利厚生に関する助言又は勧告)
第五十九条
経済産業大臣は、選手の福利厚生の増進を図り、小型自動車競走の公正及び安全の確保に資するため、小型自動車競走施行者に対し、必要な助言又は勧告をすることができる。


おそらく作られた時の想定は、移転や譲渡の際に選手たちが明白な不利益を受けないようにするための文言だったのでしょう。元来この法律はオートレースの廃止を想定していないように見受けられます。

さて今回のケースを当てはめてみましょう。開催が減れば選手の福利厚生の増進どころではないですね。むしろ生活権まで侵害する恐れすらあります。さらに廃止が船橋だけで止まれば良いのですが、現状は予断を許さない状況だと思っています。
このような認識に立てば、選手たちは存在そのものを脅かされている状態ですから、経済産業大臣に対して善処を申し入れる権利を持っていると思います。同時に陳情後には、関係団体等から聴聞などをする義務が経済産業大臣にはあると、この文言の主旨から考えればそう思えてきます。さらに、何もしなければ行政の不作為になることは明白ですから、その場合は行政訴訟の対象になるのではないでしょうか。

正直、経産省に陳情したところで廃止がなくなるとは思っていません。しかもオートレース担当の部署は間違いなく傍流でしょうから官僚にやる気があるとは考えられないし、せいぜい場外車券売場の設置を認可するぐらいが関の山でしょう。
けれども陳情自体に意味がないとは言えません。例えば他の自治体が手を挙げれば移転・譲渡等がすんなりと認めてもらえるのか。または、一場減ることによる選手たちの不利益を考慮して開催を増やす勧告・助言などをしてもらえるのか、などの言質が得られるかどうかは極めて重要なことです。



当事者の行動がなければ事態は変わらない

もちろん陳情だけで衰退の波に抗うことはできません。では、どうすべきでしょうか?

一番良い方法は選手会自身が新しい形のオートレースを提案することです。当事者である選手自身が、自ら考え、自ら行動して、賛同者や協力者または事業として参加する人を募って新しい形を作り出すことができれば理想的です。
そんなことを言っても法律がある以上は・・・、と思われるのは当然です。

法律とは解釈と運用だということをこの年齢になってくると嫌でもわかってきます。なにしろこの国は一内閣で憲法解釈を変えてしまうのですから、小型自動車競走法の解釈・運用などお安い御用のはずです。

法律の変更や新たに作成しなくても運用と解釈である程度まで可能だと思います。
例えば2~3年と限定してオートレース場の運営および開催権を貸し出す。そして利益が出た場合のみ一定の税金として払ってもらう。その際の赤字補填は一切しないで、あくまでも事業者の責任で行う。
とりあえず数年間のお試しでやってみて、それでもダメなら完全に廃止すれば良いのではないでしょうか。利益を出したら税金を払えば良いという形なら、手を挙げる事業者たちがいても不思議ではないと思うのですが、どう思われますか?

とにかく一番大事なことは、当事者である選手や協会が危機感を持って未来を思考し、それに伴う行動を起こすことです。
場外車券売場など何の説得力もありません。中身の魅力が薄れてきているのに箱だけ作ってどうするのでしょうか。そんな費用があったらレース場の衛生設備に投資すべきです。
しかし、ただただ不思議なのは選手たちの声があまり聞こえてこないことです。本当にこのままで良いのでしょうか?
せっかく応援しようと思っても、肝心の選手たちから感じられるものが少ないのが残念です。



「ギャンブル」からの脱却を目指す

私の基本的な考えは「公」の主催するギャンブルは一切やめて、あくまでも民間事業者が行うことです。ただしギャンブルに特化することや煽る行為は禁止するという内容で「公」の役割は監視と規制だけです。
このような事業を受け容れた自治体は、税金としての収入にすれば使い道は自由になります。さらには規制する側には厳格の対処を求め、当然癒着等があってはいけません。しかし仮にそのようなことがあれば、その競技はあっという間に廃れるでしょう。

もう一つ大事なこと、否、最も重要なこととしてギャンブル依存対策があります。これを業者に担わせるだけでなく、啓蒙活動こそが「公」の一番大切な仕事だと考えています。

前述したことは次回に書くつもりの「車券購入に上限を設ける」と関連してきますが、今の私の正直な思いは、オートレースが生き残るためには、どこよりも早く誰よりも先にギャンブルからの脱却をしない限り未来はないと考えていることです。
また、選手の一部には真剣に将来を危惧している人もいるようですが、なかなかその心情が伝わってきません。模索をしているとは思いますが船橋オートが廃止になっても終りではないのです。もし他のレース場が廃止を表明すればオートレースは完全に瓦解するでしょう。そうならないためにも選手たちには奮起をしてもらいたいと願うばかりです。残念ながらファンは当事者ではないという現実があるのです。


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カイトアキラ

Author:カイトアキラ
もうすぐ老人と呼ばれる年齢になりました。
今までオートレース・ギャンブルについて書きましたが、今の日本の状況を考えると、たとえ影響力がなくても、もしかしたら若い人たちに響いてくれたら、という微かな希望を持ってブログを続けようと思います。
偏っていると感じるかもしれませんが、私は個人ですので、ご了承の程をお願いします。

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