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この国の未来を考える

サルでもわかる「日韓合意」が頓挫した理由

慰安婦問題の基本的なことすら知らない

安倍首相が平昌オリンピックの開会式に出席するそうですが、私が何か言及するよりも下記の記事を読んでもらった方が〝理解〟が進むと思います。

 

安倍首相の平昌五輪開会式出席のニュースを笑う
(BLOGOS 天木直人氏のブログより・124日)

 

文在寅大統領が笑う 安倍首相の「日韓合意」平昌殴り込み
(日刊ゲンダイデジタル・127日付け)

 

【平昌オリンピック出席を表明】 安倍首相は韓国に負けたのか。
Yahooニュースより、安積明子氏・124日)

 

 

 天木氏も日刊ゲンダイも、安倍首相の本質というかデタラメぶりを見事に表現しています。まぁ底の浅い人間ということはわかり切っていることですし、歴史認識という言葉を理解する能力もないことは知っていますから驚くことではありません。どうぞ出席してもらって、また恥を世界に晒してください。日本人の一人として情けない、の一言ですが不幸なことに、もうこんなことには慣れてしまいました。

 

 問題は安積明子氏です。東京新聞の望月記者に対して『嫉妬』する記事を読んだ時は、なんというか、あなたも頑張ったら、と思ったのですが、こんなことを書いているようでは無理ですね。

 

・・・慰安婦問題についての1993年の河野談話を思い出せばよい。あれは政府がいくら調査しても証拠が見つからなかったが、「認めてくれれば二度と持ちださない」という韓国側の言い分を信じたために、いまだに日本が背負わされている十字架だ・・・

 

 いったいこの人は何を言っているのか? というかデタラメが過ぎる。まず、こういう〝ウソ〟に騙されないために事実だけを列挙します。

 

19905月・盧泰愚大統領(当時)の来日に際して韓国の女性団体が「挺身隊」問題に対する謝罪と補償を求める(※この時期の韓国では挺身隊と慰安婦は同じだと考えられていた。日本も同様)
●この年の66日に参議院予算委員会の政府答弁では関与を否定している
●歴史的な事実を否定する日本政府の態度に怒った韓国の女性団体が、107日に「真の道義をそなえた民主主義国家」になることを求めた共同声明を発表。
1、日本政府は朝鮮人女性たちを従軍慰安婦として強制連行した事実を認めること
2、そのことについて公式に謝罪すること
3、蛮行のすべてをみずから明らかにすること
4、犠牲となった人々のために慰霊碑を建てること
5、生存者や遺族に補償すること
6、こうした過ちを再び繰り返さないために、歴史教育の中でこの事実を語り続けること

 

199112月、三人の韓国人元慰安婦が日本政府に謝罪と補償を求めて東京地裁に提訴。

 

1992111日の朝日新聞が、防衛庁防衛研究所図書館から日本軍の関与を示す証拠6点を吉見義明氏が発見したことを報道。
●翌日の112日、加藤紘一官房長官(当時)が日本軍の関与を認め、翌13日には謝罪の談話を発表。
117日、訪韓した宮沢喜一首相(当時)は日韓首脳会談で公式に謝罪


199384日・河野洋平内閣官房長官談話
※この談話に際し、ある程度の資料調査と韓国人元慰安婦の一部からヒアリング。ただし内容は公開していない。
(上記については、吉見義明著・岩波新書「従軍慰安婦」より抜粋しました)


※補足
19911221日、韓国政府は、従軍慰安婦の聞き取りを行った米軍公式文書を公表
199223日、防衛庁防衛研究所図書館から47点の軍の関与を示す資料が見つかる 

 

 安積氏は、政府がいくら調査しても証拠は見つからなかったとしていますが、いったい何の証拠でしょうか? おそらく強制連行を示すものと言いたいのでしょうが、河野談話では「総じて本人の意思に反して」募集・移送・管理・生活が行われたと認めているのですよ。安積氏は河野談話を読んでいないのですか?

 

 前提が崩れているのですから「認めてくれれば二度と持ちださない」という韓国側の言い分とやらも〝ウソ〟ということがはっきりします。だいたい河野談話の際に韓国政府に依頼したのは調査の協力であって何かの交渉などしていません。要するに日本政府は、補償等は日韓条約で解決済みという立場を堅持しただけなのです。だから民間での基金集めをしたではありませんか。

 

安積さん、ジャーナリストを名乗って「慰安婦問題」に言及するのなら、せめてこれくらいの知識を持ってくださいね。少なくとも吉見義明氏の「従軍慰安婦」は読むべきですよ。それをしていれば、あんなバカな記事を書くこともなかったろうに。

 

 従軍慰安婦に関しては日本人の一人として、ただただ「恥ずべき行為」だと思っています。しかしそれは過去の出来事としてだけではありません。現在の日本政府の対応、そして多くの日本人の反応こそが「恥ずべき行為」として今も進行しているからです。

 

毎日新聞の120日・21日の世論調査では、今回の韓国政府の対応に「納得できない」と答えたのが78「納得できる」6と報じていました。私は6%に入りますから、超が何個もつく少数派のようです。さらに年末の読売新聞の調査だったと思いますが、アメリカの北朝鮮攻撃を支持するか、との質問に「支持する」と回答したのが47もいたそうです。

 

まさに「お花畑の日本人」ですね、北朝鮮を攻撃したら日本に戦禍が及ぶことを想像できないのでしょうか? あまり言いたくないけれど、ここにも日本人の差別意識が根強く残っていると感じています。
 私にとってはそれも「恥ずべき行為」の一つですが、従軍慰安婦問題に関しての唯一の救いは、日本政府を追い詰めた資料を発見したのが日本人だったことです。
 ネトウヨたちや産経・読売両新聞は、元朝日新聞記者の植村氏や河野談話ばかりを攻撃していますが、なぜか宮沢政権下の出来事は素通り、さらには防衛庁防衛研究所図書館から公式文書が発見されたことも、なぜか無視。まぁ当然です、この事に言及したら元も子もなくなりますから(笑)

 

 

 

日韓合意が頓挫した理由

どういうわけか東京新聞は「従軍慰安婦問題」に関して他の報道と比べて切れ味が鈍いのですが、126日付けの「こちら特報部」は出色でした。日韓合意がなぜダメなのか、その理由を「サルでもわかる」ように解説しています。ただ東京新聞を購読していない人もいると思いますので、わかりやすく要点を整理しました。それでもネトウヨたちの脳みそでは無理だと思うけれど・・・・

 

記事のタイトルは「文大統領の主張を考える」です。
201512月・日韓合意の基本的な内容で日本側が認めたこと。
「軍の関与の下、多数の女性の名誉と尊厳を傷つけた。この観点から(日本政府は)責任を痛感している」
「全ての元慰安婦の方々の心の傷を癒す措置を講じる」
韓国側が認めたこと
ソウルの日本大使館前の慰安婦少女像の撤去について「解決に努力する」
※元慰安婦の支援団体の設立を前提に、この合意が慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」とされた。

 

合意後の安倍首相は、朴前大統領との電話会談でこう述べています。
「元慰安婦の方々の筆舌に尽くしがたい苦しみを思うと心が痛む。日本国の首相として心からおわびと反省の気持ちを表明する」
そして日本はその後、「元慰安婦の方々の名誉と尊厳の回復に資する、心の傷を癒すための措置、医療サービス提供」のため、支援財団に十億円を拠出した。

 

●和解ムードに水を差す代表的な言動として、20161月、自民党・桜田義孝元文科副大臣の発言がありました。
「(慰安婦は)職業としての売春婦だった」
●日韓合意と矛盾する見解を発している。
国連女性差別撤回委員会における対日審査会合で、外務省審議官が「軍や官憲による強制連行を確認できるものではない」と発言したが、それに対して委員から「政府の態度と矛盾している」と批判された。さらに、支援団体から元慰安婦への謝罪の手紙を求められた安倍首相は「毛頭考えていない」と拒否をした。

 

女性差別撤回委員会の指摘(20163月)
・日本政府の取り組みはなお不十分
・合意を実行する際は、元慰安婦の意見に十分配慮するよう求める

 

自由権規約委員会の勧告(同時期)
・日韓合意を大きな進展としつつも、人権侵害行為の調査や加害者の刑事責任の追及などは「努力がみられない」
拷問禁止委員会の勧告(20175月)
・「被害者への補償や名誉回復、再発防止策が十分とはいえない」と指摘し、合意の見直しを言及した

 

●国連が慰安婦問題に厳しい視線を送る理由は下記の通り
・慰安婦は「戦時性暴力」被害の一つ
・国際的には「人道に対する罪」に当たる(戦争犯罪と同様)
※上記した考え方の一環として、2013年・ニューヨーク州上下両院では慰安婦制度を「人道に対する罪」とする決議が採択された

 

「人道に対する罪」とは
 1998年に国連が採択した、国際刑事裁判所の設立条約(ローマ規定)で定義されたもので「性暴力」も含まれている。裁判の対象はローマ規定が発効した2002年以降の犯罪に限られる。
 だが神奈川大の阿部浩己教授(国際人権法)によれば、「国際刑事裁判所で裁判ができないということと、人道に対する罪であるということは別問題」とし、そもそも日韓合意は「問題の本質的な解決には全くつながらない」と指摘している。
 その理由として「慰安婦問題は、問題が浮上した90年代から一貫して人権問題だった。個人と国家の関係で問題が浮上したのに、国家と国家の関係で処理をしようとした。これで解決するはずがない。国際的な人権保障の枠組みで見ると日韓合意は、およそ慰安婦問題に関する『最終的かつ不可逆的な解決』にならないのは常識だ」としている。

 

上記の前提で韓国政府の方針を見ると
・国際的な人権保障の潮流を組み入れた形になっている。
・国際人権法に照らしても正しい方向。
さらに、
・日韓合意は国際法上の条約ではない。
・国際法上の義務を韓国が果たしていないとするのは間違い。
結論としては、
1、日韓合意は国際人権法に合致していない。
2、国際人権法では被害者への謝罪や補償が求められているのに日韓合意はまったく守っていない。

 

●元慰安婦の女性を支援する市民団体「日本軍『慰安婦』問題解決行動」の声明
・具体的かつ正しい事実認識の表明もないまま『反省』と『おわび』というワードが発せられた
・日本政府から「強制連行を示す資料は発見されていない」などの発言が繰り返されている
・法的責任の履行を求める被害者たちに冷や水を浴びせ続けた
・韓国政府の新方針は国際人権基準に沿った「被害者中心アプローチ」に貫かれており、日本政府に「さらなる措置」を求めているわけではない

 

 もう理解されていると思いますが、要は日本政府の方針が国際水準から懸け離れているという事実です。さらには「慰安婦は売春婦だった」とか「公娼だった」、または「当時は合法だった」などの言説は、当時の売春システムそのもの(公娼制度も含む)が「性奴隷制度」なのだという考え方を理解していない証拠でもあるのです。今の国際社会では、それはまったく通用しません。当時は合法・適法だったから何の補償も謝罪も必要ないという考え方は全否定されているのです。

 

従軍慰安婦問題の解決とは、韓国の女性団体が発した「真の道義をそなえた民主主義国家」を実現する以外にありません。国連の勧告もこの声明に沿っているのです。
 まずは「従軍慰安婦」とは何だったのか、政府ではなく国会で調査をすることを始めるべきでしょう。それが日本という国・日本人という民族の義務だと考えます。なぜなら他民族の女性を性欲処理の道具にしたのですから。

 

以前にも、たとえ50年後100年後になったとしても、日本人・日本政府は必ず公式謝罪と、自らの手によって調査することに追い込まれると書きました。ただしそれは、日本人という民族が生き残っていたらという話ですけれど。なぜなら「こんな民族」など滅亡したほうが世界のためだと、核ミサイルを撃ち込まれてしまうかもしれないからです。最近の情勢では冗談でなくなってしまったと思っています。
 オバマ前大統領からの圧力で嫌々ながら合意したことが暴露されていますが、そんな姿勢で「最終的なおかつ不可逆的な解決」とはね。情けないというか、まさしく「恥ずべき行為」と言えるでしょう。

 

 

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敵地攻撃能力を持つ意味とは

増々拡大してゆく日本の軍備

 1月21日付け・東京新聞朝刊の一面トップで、海上自衛隊の護衛艦「いずも」を戦闘機発着可能な空母に改修するという検討の中に、日米の共同運用を政府が想定していることがわかったと報じていました。

 

 護衛艦「いずも」とは、全長248mで対潜水艦攻撃用ヘリコプターを2機搭載している艦船です。簡単に言えばミサイル攻撃が可能な潜水艦を近海で迎え撃つ船ですが、その主たる役割を果たすのが対潜水艦用ヘリコプターです。興味のある方は検索して写真を見てください。もう完全な小型空母です
 このような艦船を海上自衛隊が保有していることは知っていました。また将来的には短距離戦闘機の搭載も視野に入れていることも。実はこれ自体が専守防衛から懸け離れてしまうのですが、日米での共同運用を実施すれば逸脱どころではなく、完全に戦争当事者なることを意味しています。

 

元内閣官房副長官補の柳沢協二氏によれば、敵の潜水艦を警戒するためのヘリ空母であれば、まだ専守防衛上の理屈は成り立つが、改修して艦載機としてF35Bを搭載するのなら話が違ってくると言及しています。その理由は、35Bには対地攻撃能力があって敵地に侵入するための飛行機だから、というものです。

 

 軍備や兵器に詳しくない方にとっては、何がどう違うの? とか、空母の改修ってどうするの? など、わからないことがたくさんあると思います。ですが、きりがなくなるので説明は省きます。知ったところで私たちの生活には何の関係もありませんからね。ただ私たちの税金で賄われること、さらには国民を守ることにもならないこと、それだけは覚えておいてください。

 

護衛艦「いずも」や「ひゅうが」は搭載機がヘリコプターとはいえ、その様相は完全に空母です。では空母の役割とは何でしょうか? 要は、なるべく敵地に近づいて飛行機による攻撃をするためのものです。飛行機には航続距離というものがありますから燃料がなくなったら墜落してしまいます。ですからできるだけ敵地に近づいた方がよい。空中給油という方法もありますが、全ての戦闘機に行っていたら時間が掛かってどうしようもないし、制空権の争いをしていたら空中給油など撃墜の絶好の機会となってしまうのです。

 

なぜアメリカ軍が世界最強の軍隊を言われるのか。その理由は空母と戦闘機の性能が桁違いに優れているからです。
 映像では戦闘機の発着を簡単にやっているように見えますが、実はあの技術はアメリカだけのものであり中国もロシアも真似できないのです。さらには戦闘機の能力でも追随できていない。ということは、燃料補給さえできれば世界中のどこへいってもアメリカは制空権を得るための戦いが可能なのです。戦闘機の数の問題もありますから必ずしもすべての戦闘で勝てる保証はないですが、少なくとも空母を主力とした戦闘ではロシアも中国も相手にはならないのです。これは軍事常識であることを知っておいてください。

 

上記のことを知っていれば、中国の空母所有を「脅威」とするアホなネトウヨどもが、如何に無知なのかがわかります。中国の空母はロシアの中古品(というか廃船)を買ってきて、改修の上に改修を重ねたものなのです。専門家によれば、あれは飛行機の離発着訓練用にしかならないと言及しています。何よりもアメリカは歯牙にもかけていないのです。「脅威」なんて言っているのは日本の政治家とネトウヨ、そしてそれに同調する文化人もどきの連中だけなのです。

 

 

 

敵地攻撃可能な空母と戦闘機を日本が保有する

護衛艦「いずも」の日米共同運用は、名目的には対北朝鮮および対中国を想定したものですが、またまた島嶼防衛を持ち出してくるとは呆れるばかりです。仮に南西諸島に配備したら中国はどう思うか。まさしく「脅威」と感じるでしょう。さらには日本近隣諸国だけでなく、かつての大日本帝国に侵略されたアジア各国はどう感じるでしょうか? これらの国々も「脅威」と感じるのは間違いありません。

 

その理由は、アメリカ同等までとはいかなくても、世界最強の海軍と空軍の能力の一部を自衛隊が保有するのです。侵略されたアジア諸国からすれば、それは「悪夢の再来」を想定させてしまうでしょう。なぜなら、再び海を越えて攻撃する能力を持ったことになるからです。

 

まさか今の日本はそんなことはしない、と言うでしょう。けれども侵略をされた側からすれば意図や考えなど関係ない。攻撃可能な能力の所有こそが「脅威」であり「圧力」や「示威行為」なのです。
 だって日本政府は現に言っているではありませんか、北朝鮮のミサイルが「脅威」だと。敵対行為もしくは攻撃を受けない限りミサイルは発射しないと北朝鮮がいくら言及しても、日本政府や日本人は信用しないではないですか。だったら日本が、そんな意図も考えもないと言ったところで、現実として攻撃能力を持っている以上は、どの国もどの民族も信用しないのは当然なのです。自分だけ違うなんて、そんな虫の良い話が通るわけがありません。
 

もう一度思い出してください。大日本帝国の悪行がありながら戦後の日本が、特にアジアにおいて信用を得られた最大の理由は何かということを。
 自衛隊が憲法違反であることは誰でもわかることです。しかし自衛隊の存在があったとしても、それでも国際的な信用を得られたのは「海外には決して派遣しない」「敵地攻撃能力を持たない」という二点があったからなのです。けれども小泉政権以降これらのことがなし崩し的に破られ、安保法制という憲法違反の法律まで作ってアメリカの戦争に加担することを可能にしました。これで信用してくれと言っても無理だと思いませんか?

 

 

最後に付け加えておきますが、ウーマンラッシュアワーの村本氏のことを、憲法学者?である井上達夫氏が「国民を愚弄しているのは村本氏の方だ」と言っている記事を読みました、と言いたいところですが、とてもじゃないけれど、読むに値する内容ではなかったので途中でやめましたが。
 ただ愚弄しているとした理由が、「憲法九条を改正したら軍国主義になるという護憲派の言い分は国民をバカにしている。それほど日本人は愚かではない。九条の2項をなくしても軍国主義には決してならない」というような主旨でした。

 

 なんとも「おめでたい人」ですね、井上センセイは。このセンセイには今の日本はどう映るのでしょうか? 確かに軍国主義とまではいかなくても、すでに「軍拡主義」に陥っていませんか? これで九条の2項をなくして自衛隊を明記したら、まさしく戦争OK、軍拡主義OKではありませんか。それを軍国主義と言うのですよ、もう少し勉強してほしいものです。

 

弁護士の猪野亨氏が徴兵制について指摘している記事があります。これは、敵地攻撃能力を所有した後に必ず画策してくる事柄ですので、ぜひ読んでみて下さい。非常に参考になりますよ。

 

フランスのマクロン大統領が徴兵制復活を画策 憲法9条改憲の持つ意味を考えよう
    121日・猪野亨氏のブログより)

差別とは何か

差別をする側とされる側の関係とは

 よく「私は差別をしない」とか「差別をしたことはない」とか「差別は絶対いけない」などと言う人がいます。しかし私は、このような言葉は発することは決してしません。もし差別を受けている人が目の前にいたら、私はこう言うでしょう。
「差別をしないなどとは、とても言えません。なぜなら私は〝差別をする側〟に属している人間だということを認識しているからです」

 

差別をしないとは、いったいどういうことなのでしょうか。これは、自分は〝差別をされる側〟ではないと宣言しているのと同じなのです。ところがこのような人間は、自ら差別する側とされる側とに分けているのをまったく気づいていないのです。
 差別される側の人間からすれば、いったい何様なの? 差別をしないことに感謝しろ、とでも言いたいわけ? と思うでしょう。けれども差別をする側に属している人間は、差別を受けている人たちが、そんな感情を引き起こしているとは想像もしていないのです。

 

上記のようなことは、被差別部落やアイヌの人たち、そして在日朝鮮人や沖縄の人々に対して現在でも日常的に行われています。さらに範囲を広げるなら男性による女性差別もあり、他には障害者に対する差別も厳に存在しています。
 私は男で健常者であり、出自も上記した以外のものですから、間違いなく「差別をする側」の人間なのです。

 

 

差別の構造

差別の基本構造は原則として多数が少数に行うものと規定できるでしょう。日本おける在日や被差別部落、そしてアイヌや沖縄、さらには健常者と障害者の関係もこれに該当します。
 しかし必ずしも、多数が絶えず差別をする側になるわけではありません。例えば黒人差別は数というよりも支配構造が起因しています。説明するまでもないでしょうが、奴隷制度がなければ今日のような差別は生まれなかったはずですし、もしアジア人が奴隷制度の犠牲者だったとしたら黄色人差別が世界中に広がっていたでしょう。まずは支配者と従属者の関係が第一にあります。
 けれども黒人差別をより深刻化させたのは、黒人は白人よりも劣っているという何の根拠もない言説を、支配構造を維持するために支配する側が蔓延らせて、黒人を侮蔑と嘲笑の対象にしたことでした。

 

 このような方法は民族差別にも見られます。Aという民族はBという民族よりも劣っている、だからBがAを支配するのは当然だ、と差別を正当化したことです。一番わかりやすいのが戦前の日本、いわゆる大日本帝国がアジア各地を支配するために用いた〝妄想〟です。

 

 差別を生み出す要因には身分制度もあります。被差別部落という言葉は近代以降に誕生した言葉ですが、身分制の最下層に組み込まれたのは江戸幕府の時代でした。これらの研究書などを読むと、武士階級が他の階級を支配するために用いたことがわかります。端的に言えば最下層の民を作ることによって中間層の不満を吸収する手法です。要するに階級(階層)を人為的に作り出し、さらには対立を煽って不満のガス抜きを行う。この方法は日本に限らず他国でも他民族でも散見できます。

 

差別構造とは、ある地域(国)の人種や民族や宗教における多数と少数の関係、またはある地域(国)の支配者階級と従属者階級との関係、そして全ての要素を含んだ身分制度が生み出したものと言えるでしょう。しかしそこには共通点があります。それは、すべて人為的に作られたものだということです。

 

 

 

差別の本質と、その〝幻想〟

 1960年代、キング牧師と並んで多大な影響力を持っていた黒人解放指導者・マルコムXの有名な言葉があります。
Black is Beautiful」=黒は美しい
この言葉の裏には「漂白されるほど人間は醜くなる」という意味があり、白人に対する敵愾心を助長させる部分もありました。

 

 もちろん、どちらが美しいなどと言うことは価値観の問題ですから、この言葉通り受け取るのは無意味です。けれども、こう発せられずにはいられないほど、アメリカにおける黒人差別が酷かったということなのです。

 

 この言葉を持ち出したのには理由があります。それは差別の本質を表しているからです。何を美しいと感じるかは個人の問題でありながら、それを人種・民族・性、そして身体的特徴とに振り分けて決めつけたら、それは紛れもない「差別」となるからです。

 

 黒は美しくて黄色は醜い、日本人は優れているが朝鮮人は劣っている、女性は男性よりも能力がない、社会にとって身体障害者は必要ない、などは、どれもこれも「思い込み」でしかなく、そこには科学的根拠もない「デッチ上げ」に過ぎない。
 何を美しいと感じるか、何を持って優劣を決めるのか、そもそも能力とは何か、そして身体に障害のある人は不幸なのか。これらのことを一律に判断することなど絶対にできないのに、それらを思い込みとデッチ上げで決めつけて、それをもって迫害・弾圧・侮蔑・嘲笑するのが差別なのです。
 

 

 

ブラックフェイスの意味

 ダウンタウンのブラックフェイス問題ですが、その反応等などを見ていると、日本人が「差別とは何か」をまったくわかっていないことを示しました。あまりにも無知で学習能力に欠ける日本人が多いので、なるべく簡単に書きます。特に日本テレビ関係者、さらにはダウンタウン御本人も含めて。

 

 エディ・マーフィーをリスペクトしているし、顔を黒く塗ったのも、エディ・マーフィーのマネということを強調するためで、決して差別の意図はなかったというのを理由にしているようです。
 ここで疑問です。エディ・マーフィーをリスペクトしているというのなら、彼の特徴的な芸であるアメリカンジョークや言い回しを浜田氏は真似ていたのですか? 英語では無理だとしても、それを日本語で表現するとか、またはしぐさを真似るなどをしていたのですか? 芸に対して、またはコメディアンという意味でのリスペクトあるならば、本来はそういうものだと私は思いますが。

 

 例えばNBAの元選手でマイケル・ジョーダンのモノマネを日本人芸人がしたとします。その芸人は小柄で、マイケル・ジョーダンとは似ても似つかないのですが、子供の時からバスケットが好きでマイケル・ジョーダンが憧れでした。だからプレースタイルを必死で真似したのです。
 しかしダンクシュートなどできるはずもない。けれどもこの芸人は、ある時ふと思ったのです。もし日本人である自分がジョーダンのプレーをマネしたら、そのギャップが面白いのではないか、と。ダンクをやろうとしても、届かなくてジタバタする姿は間違いなく面白いはずだ、と。

 

もしジョーダン本人がその芸を見たらどう思うでしょうか? 間違いなく笑い転げると思います。なぜなら体型も運動能力も劣っている日本人が、ジョーダンのプレーを真似ることは滑稽以外の何ものでもなく、間違いなくコミカルな動きになるからです。渡辺直美さんがビヨンセのモノマネをするのと理屈は同じです。
 けれどもジョーダンはその芸人を怒るでしょうか? 私はリスペクトすると思っています。なぜなら自分のプレーを真似るとすれば相当な研究と運動能力が必要なるからで、何よりもバスケットが好きでなければできない。そのことをジョーダンなら間違いなく理解するからです。

 

しかし、もしその芸人が顔を黒く塗っていたら、ジョーダンはどう感じるでしょうか? おそらく不快に思うでしょう。なぜなら顔を黒く塗ることは、バスケットとは何の関係もなくプレースタイルにも関係しない。何よりも顔や皮膚を黒くしたからといってバスケットが上手く見えるわけでもない。であれば、これは黒人であることを強調するためか、それとも皮膚の色に対する偏見なのか、と感じるのが自然でしょう。

 

 これをイチロー選手に当てはめてください。彼がメジャーで颯爽とデビューした時、そのプレースタイルに多くのアメリカの子供たちが憧れて真似をしました。けれども、もしアメリカの子供たちが皮膚や顔を黄色くしたら、みなさんはどう感じますか? リスペクトしていると思いますか? それとも侮蔑や嘲笑だと感じますか? ここでもう一度考えてほしいのです。野球に皮膚の色は関係しますか?

 

ブラックフェイス問題については、いわゆるシチュエーションギャップを狙った笑いだった、としている記事を読みました。だとしたら、なおさら問題です。なぜなら他の出演者は塗っていないのに、浜田氏だけが塗っていたからです。しかも黒くということは、黒人を強調している以外に何かあるでしょうか? もしエディ・マーフィーを知らない人が見たら黒人という設定だと思うでしょうし、塗っているのが浜田氏だけなのですから、これは皮膚の色の違いによるギャップを笑いにしたのだな、と感じるのは当り前ではありませんか?
 皮膚の色を笑いにしたのなら、人種・身体的特徴を強調して〝嘲笑〟したのなら、それは紛れもない差別です。意図があったかどうかなど問題ではない。そうすること自体がダメなのです。
 

差別とは何かを理解していない愚かな人々に教えておきます。もし黒人コメディアンが、自らの皮膚の色を笑いにした場合は差別にはなりません。例えば白人に憧れている黒人が、皮膚の色を少しでも薄めようとしてエステに通う姿を演じたら、その滑稽さや、白人に憧れる心情を笑うのであって、持って生まれた皮膚の色を笑いにしたことにはならないのです。

 

もう一つの例を上げておきましょう。1970年代から1980年代にかけての日本人の海外旅行が話題になったことがあります。大半が団体旅行で、そのスタイルはポロシャツにスラックス、そして首からは必ずカメラをぶら下げているという姿でした。何をするにも団体で行動する光景が気持ち悪いと、特に欧米からは嘲笑と侮蔑の対象になったのです。少しですが、今の中国人団体観光客の「爆買いツァー」と似たところがありますけれど。
 もしこれを欧米のコメディアンが日本人の様相で、なおかつステレオタイプにして演じたら人種差別として批判されるでしょう。けれども日本人コメディアンが演じれば、海外旅行での日本人の滑稽さを笑った、ただの自虐ネタに過ぎないのです。ですから中国人の「爆買いツァー」を笑いにしていいのは、あくまでも中国人コメディアンなのです。

 

 おわかりですか? 人種や民族や身体的特徴を〝笑い〟にして良いのは、あくまでも当事者だけということを。あなただって他人から笑われるのは嫌でしょ? しかも自分では決して変えられないもので笑われるのは。

 

差別主義者と排外主義者に言っておきます。世界から見たら日本人は圧倒的に少数民族です。もし米朝戦争で日本人が難民になったら、どこに行っても少数民族として扱われるのです。その時は、どうか苛めないでください、とでも言いますか?
 みんな「お花畑」の「平和ボケ」のタカ派ならぬ「バカ派」ばかりだから、自分たちが少数者になるとは決して思っていないのです。なんとも「おめでたい人間」たちですね。

リベラル・護憲派と呼ばれる人は村本氏を見習うべきだ!

本質を突くことが最良の戦略になる

 テレビをまったく観ないので、ウーマンラッシュアワーの村本氏という人物を知ったのは数ヶ月前のことでした。ネットに度々登場していたからですが、年末の漫才が評判だと知り、You Tubeupされていたので拝見しました。
 正直、私にとっては当り前のことなので〝笑い〟にならず面白いとは思いませんでした。ただそれは私個人の感想ですし、たった一回の漫才を見ただけで評価するほど無粋でもありません。

 

 村本氏は、ネトウヨとか自称〝愛国者〟とか自称〝保守〟と呼ばれる人たちから叩かれてまくっているとか。この程度の内容でそんな反応するのかと思うと、これらの輩も余裕がないようですね。

 

 そんな風に思っていたらネットで、あの「朝生」での村本氏の発言が話題になっていました。すぐにリテラが追い記事を掲載していたので、さっそく読んでみました。

 

袋叩きも…元旦『朝生』のウーマン村本は全然間違っていない 本当のバカは三浦瑠麗と落合陽一だ  (リテラより・2018.1.2

 

 一言で表現すれば「感心」した、です。もちろん放送は見ていません。番組が始まった当初は観ていたけれど、あの頃はまだ右派系バラエティトークショーでしたが、田原総一朗氏の〝老害〟の醜態を見るのが忍びなく、さらには今ではネトウヨバラエティトークショーに完全に様変わりしたので、もう観なくなって10年ぐらいになっています。正直、まだ放送していたの? という感じですかね。

 

 村本くんは実に いいね! と思いました。なぜなら、このロクでもない連中と、それを支持する視聴者たちが一番困る手法を用いていたからです。
 それは何か? それは、カンタンな言葉で本質を突く、というものです。言い換えれば〝誰にでもわかるように正体を暴く〟と表現してもいいでしょう。その辺りのテクニックはリテラが解説しているので詳しくは書きませんが、
「なぜ中国や北朝鮮が日本を侵略するという発想になるのか、私はわからない」
「じゃぁ殺されます」
という発言は「お見事」と言うしかありません。

 

 安倍首相を筆頭とする、北朝鮮や中国が脅威になっていると「ウソ」を振りまく連中は、ただの一度たりとも脅威とやらを明確にしたことがありません。中国が尖閣を狙っているとか、北朝鮮がミサイルを日本に打ち込むとか言いますが、なぜ? どうして? という問いに論理的に答えたことを聞いたことがありますか?
 当り前です。なぜなら中国や北朝鮮が日本を侵略する、また脅威となっているという〝結論ありき〟でなければ連中の理屈が成り立たない。そうなると軍拡も憲法改悪もできなくなってしまうのです。だから理由など必要ない。いや、むしろ理由などあっては困る。なぜなら〝感情〟に訴えているだけなので、適当な理由を提示しても簡単に論破されてしまうからです。

 

この連中には、お互いに共存して無駄な争いをやめようという発想がありません。村本氏はそこをズバリと突いた。だから右往左往したのです。そうですよね、私もワカラナイ!

 

交戦権を認めない、または国際紛争の解決に武力を用いない、だから戦力を持たないというのは、どう考えても「非武装中立」の精神を表したものだと考えます。もっともこれはあくまでも言葉ですから、その具体的な形は国によって色々とあっても良いでしょう。けれども現在の自衛隊は、この言葉から大きく逸脱しているのは間違いありません。

 

村本氏が「じゃぁ殺されます」と言ったのは、上記の精神を表したに過ぎません。言い換えれば「相手を殺すぐらいなら、殺される側になる」ということなのです。

 

もし侵略されたら、もし攻められたら、と仮定の話をすぐにしますが「非武装中立」の精神は、侵略されないために・攻められないために、武力以外の方法で何をすべきか、という崇高な精神なのです。しかし軍拡するよりも遥かに大変なことで、武器は〝知恵〟と〝交渉力〟そして時には命を賭けて〝人的派遣〟もするのです。けれどもその代償は「信頼に値する国」という、今の日本とは正反対の評価を世界中から得ることです。

 

 「殺すぐらいなら殺される」という精神は、こちらも生命を賭ける、だから争いはやめようと説得することなのです。こう言うと、通り魔とか暴漢を例に上げる人間がいますが、これは典型的なすり替えです。通り魔的暴漢と国家を一緒にするような〝愚かな人間〟と議論など成り立ちません。一切無視した方がいい。

 

 しかし村本氏は、殺されますと言ったけれど「抵抗」しませんとは言っていません。ここがポイントです。自衛と抵抗は似て非なるものと思ってください。殺されると言っても、黙って殺されるわけではない。説得しても応じないのなら、あらゆる抵抗するのは当然なのです。

 

 以前からブログで書いていますが、もし私の住む街に他国の軍隊が侵略者としてやってきたら、私は自爆テロを敢行するでしょう。少なくとも侵略者の一人ぐらいは殺せるはずです。命を賭ければ、たいていのことは可能ですからね。あらゆる手段を用いて「抵抗」するとはこのようなことを言うのです。
 けれども「自衛」は違います。今回は詳しく書きませんが、あの大日本帝国の復活を画策するアホ連中は、先の大戦を「自衛のためだった」と言っているではありませんか。アメリカなどは、予防的先制攻撃と称して戦争を始めるではありませんか。大日本帝国に対する中国やアジアの人々の戦いは「抵抗」です。アメリカに対するベトナムやイスラムの人々も、やはり「抵抗」なのです。
 

 

 

小林よしのり氏の限界

 朝生での村本氏の発言について、小林よしのり氏が「無知なおっさん」と批判していました。

 

正月の朝ナマに出なくて良かった
 (BLOGOS 2018.1.2

 

やっぱし、というのが私の感想です。最近の小林氏はネトウヨから〝朝日新聞化〟していると非難されていますが、やはり彼は何も変わっていない。さすが、従軍慰安婦問題で「旧日本軍は良い関与をした」と言ってのけた人だけのことはある。
 小林氏の能力では村本くんの戦術が理解できないのでしょうね。リテラも指摘している通り村本氏は、「無知を装って」「わからないフリをして」相手を本質に引きずり込んでいるのです。それをそのまま受け取って「無知なおっさん」と評するとは・・・・この辺りが小林氏の限界と言えるでしょう。

 

ここでは詳しく触れませんが最近の小林氏は、憲法に「自衛権」を明記して、そこに制限を加えることが自民党の憲法改悪に対抗する唯一の方法だと言及しています。本当にそうでしょうか? 私には、自衛権を持ち出すこと自体が憲法改悪派の策略に乗っかってしまっていると思えてなりません。

 

自衛権という考え方は存在してもいい。けれども前述した通り、どうにでも解釈できてしまうものなのです。現に今の憲法でも、戦力を持たない・国際紛争解決のために武力を用いないとしているのに、内閣の勝手な解釈で自衛隊を存続させているではありませんか。
 たとえ自国の領土以外での行動を認めないと明記しても、それでは自衛できないとされたらどうするのですか? そもそも「自衛とは何か」を議論しなければいけないのです。その議論があってこそ、そのための戦力とは何か、さらには「専守防衛」の具体的な姿はどういうものなのか、初めて議論できるのではないでしょうか。

 

私は「自衛権」よりも「抵抗権」にすべきだと考えています。しかしその抵抗は国家から押しつけられるものではなく、国民一人一人が行使できるものとすべきです。
 まぁ権力者が嫌がることは目に見えていますが。だって、その抵抗を自分たちに向けられたら困るもんね、弾圧ができなくなってしまうから。

 

 2018年は憲法論議が盛んになるのかもしれません。しかし九条に関して言えば、専守防衛の具体的な姿、安全保障の具体的な形を議論して、さらには提示をしなければ改正などやってはいけないのです。
 リベラル・護憲派と呼ばれる人は、もっと簡単に、もっとわかりやすい言葉で投げ掛けるべきです。
「あなたは殺す側になりますか? それとも殺される側になりますか?」
「他国の領土で自衛隊員に人殺しをさせますか?」
「話し合いもせずに、自分たちが正義だと武力で脅かしますか?」
「九条の崇高な精神を捨て去りますか?」

 

ちなみに国連憲章の敵国条項には、いまだ日本が入っていることをお忘れなく。死文化されているとはいえ、国際紛争解決のための武力行使を日本は国連から認められていないのですよ。もし日本がそのような行動を取ったら、理由の如何に関わらず攻撃できると明記されているのです。ですから日本には、もともと集団的自衛権はないと考えるのが自然なのです。だって散々侵略して悪いことやったのですから、そのくらいの罰を与えられるのは当然です。
 ドイツやイタリアは国体が変わったので敵国条項から外されましたが、それでも世界から信頼される行動を取る努力をしています。しかし日本は、特にアジアやイスラムの国々から信頼を得ることが大切なのに、ここ最近はまったくしていないと言っていいでしょう。それを考えれば、いったい国益を損なっているのは誰なのか、すぐに思い浮かべることができるはずです。

今春の「さくら」を見ることができるのでしょうか?

年明け早々から気の重くなる話ですが仕方がありません。これが今の日本の現状ですから。

 

日本の国土が戦禍に巻き込まれる可能性は・・・・

大半の日本人はアメリカと北朝鮮が戦うことはないと思っているようです。いや、多少は可能性を感じているけれど、日本には戦禍が及ばない、もしくはアメリカが守ってくれる、さらには圧倒的なアメリカの軍事力によって短期間で終わる、だから仮に被害があったとしても軽微なもので自分が巻き込まれることもない、というのが主な理由でしょう。けれども私は、まったくその正反対の考えを持っています。

 

アメリカが北朝鮮を空爆する可能性が高いと思われる理由
●現実として空爆作戦があり、その訓練もやっている(米韓合同で)
●地上侵攻の具体的なプランもある
●被害想定を実際に算出している
●過去の歴史を振り返れば、大統領が攻撃すると明言した時はほとんど実行している

 

北朝鮮が先制攻撃をしない理由
いかなる理由があったとしても明らかな先制攻撃を行えば(韓国や日本に対して)、反撃する大義名分をアメリカに与えてしまい、その時点で国家としての滅亡が決まってしまう。
北朝鮮の核武装は、アメリカからの攻撃を抑止するためというのが明白

 

 現在の米韓軍は、北朝鮮近海で相当な規模の軍事演習を実施しています。国際法上でもこれらの行為は明らかな挑発であり、トランプの言動自体が実質的な宣戦布告と捉えられても不思議ではありません。むしろこの状況なら戦闘が起きない方が不自然なくらいです。

 

戦闘と言ってもその中身は、アメリカによる北朝鮮全土への空爆が主なもので、その反撃としてのミサイル攻撃になります。もし現実としてそうなったら国家の崩壊を意味するので、北朝鮮の反撃は凄まじいものになるでしょう。間違いなく日本人は滅亡の〝道連れ〟にされるのです。

 

日本より先に韓国へ攻撃を仕掛けると言われていますが、はたしてそうでしょうか? 安倍首相と違って文大統領は賢明な人間ですので戦いを避ける努力しています。ですから同胞である韓国よりも、むしろ空爆拠点になっている日本を先にミサイル攻撃する可能性が高いのではないでしょうか? それは必ずしも米軍基地だけではありません。道連れという意味でなら住宅密集地に打ち込むと考えるのが自然でしょう。

 

私は地上侵攻の可能性は極めて低いと思っています。なぜなら被害が甚大になるだけでなく、現実として地上侵攻する前に「核」が使われている可能性が高いので、放射能汚染されているところに人間を行かせるとは考えにくいからです。人間の住めない状態になってしまったら韓国としては何の意味もありません。ですから北朝鮮との戦闘は百害あって一利なしなのです。おそらく文大統領は身を挺してでもトランプを止めるでしょう。どこかのバカ首相と違って・・・・

 

それにしても素朴な疑問があります。
●攻撃されない限り反撃しないと言っているのに、なぜ核の保有で世界を挑発していると言うのでしょうか?
●アメリカ国土に核が届くのは許せないと言っているけれど、それはロシアだって中国だって同じでしょ? けれども「脅威」とは言わないよね。それは大国だから? 安保理の常任理事国だから? 私にはずいぶん勝手な言い分に思えてならないのですが。
●日本も同じです。むしろアメリカよりもロシア・中国とは距離が近いのに、北朝鮮だけ「脅威」とするのはなぜでしょうか? 中国やロシアとはそれなりに対話をしているから大丈夫なのでしょ? だったら北朝鮮ともやればいいのにね。

 

 

 

「戦争を支持する」と明確に意志表示した日本人

昨年10月の総選挙で安倍政権は大勝しました。欠陥だらけの選挙制度のおかげだったとはいえ、安倍政権を支える自公は4割程度の得票数を得たのです。確かに、それと同じくらいの野党票があったけれど、またそれと同じくらいの棄権者もいました。投票の棄権は現状の追認とみるのが常識ですから、やはり有権者の半数以上は安倍政権を支持したと考えるべきですね、残念ながら。しかしこの事実は非常に深刻な問題を孕んでいます。それは「戦争の遂行」を訴えた政権を支持した国民だ」ということを世界に見せたからです。

 

異次元の圧力とか、最大限の圧力をかけると明言した安倍首相は「戦争も辞さない」と世界から思われているのは間違いありません。しかも宣戦布告のようなトランプの言動を100%支持すると言っているのです。北朝鮮から見たら「日本も同じ穴の狢」と考えるのは当然です。

 

 もし私が北朝鮮の軍人なら、安倍首相の言動を宣戦布告と捉えて工作員を忍び込ませます。そして、いざ戦闘が始まったら、原発や発電所やダム、そして交通機関の要所を破壊させるでしょう。これも〝道連れ〟作戦の一環です。おそらく北朝鮮の人々はアメリカと戦っても勝てないことを理解していますから、その分「日本人だけは許せない」という意識を強烈に持つはずです。そうなると工作員たちは死を持って作戦を実行しますから、それを止める手段などないと考えた方がよいでしょうね、実に恐ろしいことですが。

 

しかし半数以上の国民が、そのような〝戦禍〟が自分の住む街で起きても仕方がないと判断した、と世界は見ているのです。そんなつもりはなかったと、戦禍が降りかかってから言っても〝後の祭り〟まさに「自業自得〟」と言えるでしょう。悲しいことですが・・・・

 

 少なくともアメリカは、安倍政権を支持した以上犠牲は覚悟の上ですよね? と言うはずです。そして、こう言うでしょう。
「あなた方は安倍首相を支持したではないか。戦争に反対だったら、なぜ安倍を政権の座から引きずり降ろさなかったのか」
 これには誰も反論できません。だから、どんなに悲惨な目に遭っても世界から同情を得ることは無理なのです。なぜなら自ら選んだことなのですから。


 もっとも心配してもどうにもなりませんけれどね。巷では、秘かに海外に脱出している日本人が増えているとか。私のような貧乏人はそんなことはできないから、成るようにしかならないと思っていますが、中途半端に生き残るぐらいなら死んだ方がマシかな、と考えています。しかし、もし怪我もせずに生き残ったら、こんな悲惨な戦禍を招いた連中を罰するために命を賭けるかもしれません。

 

 

 

予想した通り、やはり「日韓合意」は頓挫した

 従軍慰安婦問題に関しては何度も書いているので簡単に触れますが、要は「どちらに正義があるか」ということなのです。日本という国家に責任があるのは、世界のあらゆる国と民族が認めていることなのです。まるで笑い話みたいですが、認めないのは日本政府だけ。しかも一部のアホどもが「バカと恥」を世界に晒している。

 

それにしても、あんな姑息な要求を韓国政府にしていたとはね。同じ日本人であることが恥ずかしくなってきます。それと政権が変わったからといって、国同士が合意したことを変更や破棄するのでは外交が成り立たないとか、信義を外しているとか言っている記事がありますが、何をバカなことを言っているのでしょう。そんな例など、世界には履いて捨てるほどあるではないですか。だから戦争になったり断交したりするのでしょ? けれども、それを避けるために対話という交渉をするのではありませんか?
 前政権の約束に縛られると言うのなら民主主義は成立しません。なぜなら国民が、その政権がやってきたことに「No」と言って引きずり降ろしたのですから、政策や主張が変わるのは当り前ではないですか。韓国という国では、まさにそれが起きたのです。

 

みなさん、冷静に考えてくださいね。前大統領が逮捕され、政権に群がって利益を得ようとした人間が次々と司法の手に掛かっている国と、お友達にあれだけ便宜を図った「首相夫婦」と取り巻き連中が、未だにその座に居座っている国とでは、いったいどちらが民主主義国家と言えるのか。
 そんな、どうしようもない国が、外交の継続性やら信義などと、どの口が言うのでしょうか。まさに「恥を知れ!」と叫びたくなります。
 またまた「文句」ばかりですが、こんな心配をできるのも、今のところ日本は平和だからです。実に幸せなのですが・・・・。

 

 

平昌冬季オリンピックは225日が閉幕する予定になっています。今、巷で囁かれているのはオリンピック終了後、韓国からのアメリカ人の撤退が始まるのでは、と言われていることです。なんでも二十万人程度いるので、これを一挙に出国させるのは技術的に難しいとか。でも命令が出れば加速するのは間違いありません。当然日本にいるアメリカ人も退避するはずです。そうなれば隠しようがありませんから、嫌が上でも日本人にも実感できるでしょう。
 まぁ、その時は覚悟するしかありませんね。私たち庶民にはどうすることもできませんから。一部の〝お友達たち〟だけが、こっそりと安全な場所へ行くのでしょう。できれば私は、この春の「さくら」を見たいのですけれど・・・・。
 アメリカ人の避難には1ヶ月以上かかると言われていますが、軍事専門家によると攻撃(空爆)体制を整えるには2週間でOKだそうです。ということはオリンピックが終わってから1ヶ月と少し、だいたい4月の上旬ですね。確かに「さくら」が真っ盛りの頃です。

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2019年は強権国家への道を阻むことができた最後の年だったと、20年後や30年後に言われているかもしれません。もっともその時、日本という国家または日本人という民族が存続しているのかわからないけれど。
今夏には参院選があり、同日選も取り沙汰されています。ここで、少なくとも参院選で与野党が逆転しなければ「安倍独裁」が冗談ではなくなるでしょう。けれども野党の動向を見ていると心もとないと言うしかありません。しかし諦めたらそれで終わりです。微力ながら発言を続けていきます。

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