この国の未来を考える

集中審議の前に、これだけは知っておくべき「加計学園疑惑の正体」 その3

◆「犯罪の疑い」はあるのか

 森友学園もそうなのですが、最初から私が疑問に思っていたのは加計も森友も資金に問題があったことです。しかしその割には積極的に学校建設に動いている。そしてもう一つの共通性は「補助金」です。特に加計では金額が大きい。
 しかし郷原氏の指摘で疑問が解けました。キーワードは「キャッシュフロー」です。開学が、なぜ平成30年の4月と決められ固執したのか、加計孝太郎氏はなぜ沈黙しているのか、その全てが納得できるました。

 

京都産業大学の蹴落とすための「広域的に存在しない地域に限り」という文言と、平成304月の開学という条件を無理矢理につけた理由は、言うまでもなく「加計学園」だけにするためのものでした。この無理筋な流れを、さすが元特捜検事ですね、見事に分析しています。


まずは前川氏の証言です。
▲設置認可申請・審査・認可に至るプロセスは1年あればできるが、それ以前に文科省の担当者が十分に申請予定者と打合せをする必要があり、獣医学部については申請ができない建前になっていたので、事前相談ができないので、30年4月の開学に間に合うように準備を進めることは難しいと思っていた。

 

 申請と審査の流れはすでに報道されていますから省きますが、ここまで急ぐ理由が焦点になってきます。さらに郷原氏の指摘が続きます。
▲新学部の設置が検討されている場所は、人里離れた土地ではなく、今治新都心の区画整理事業でできた土地であり、近隣には住宅もあり、大規模ショッピングモールもある。鳥インフルエンザ等の人畜共通感染症のウイルス自体を取り扱ったり、実験動物に感染させたりすることが必要になるのであれば、排気等を通じて万が一にも実験施設の外に出ることがないよう、十分な安全が確保される構造で建築設計をした上、設計通りの安全な施設が建設されるよう信頼できる建築業者に工事を施工させることが必要になることは言うまでもない。


業者の選定と着工の早さについては、
▲ところが、信じ難いことに、今治市での獣医学部の設置が決定されたのが今年1月12日の国家戦略特区今治分科会、その2ヶ月余り後の3月下旬には、加計学園は、今治市での校舎建設工事に着工しているのである。
 しかも、このような高度なバイオ研究施設であれば、そのような施設建設の経験・ノウハウを持った企業に発注するのが当然のはずだが、工事を受注したのは、加計学園と同じ岡山の地元建設企業のアイサワ工業という、資本金15億円、直近の年間売上250億円余という中堅の建設会社であり、凡そ、世界の最先端のバイオ施設の150億円もの規模建設工事を受注するのに相応しい企業とは思えない。

 

そして加計学園と今治市の関係に疑問を呈しています。
▲常識的にはあり得ない「平成30年4月開学」を、何が何でも実現せざるを得ない「特別の事情」が加計学園側にあったのではないかとの疑問が生じる。しかも、加計学園は、全国多数の大学を運営しているが、公開されている大学の収支のほとんどが赤字で、特に、2004年に銚子市から巨額の補助金を受けるとともに用地の無償貸与等を受けて建設した千葉科学大学も、各学部が軒並み定員割れの状況であり、大きな損失を生じている可能性がある。
 このような状況で、今治市に建設される加計学園の獣医学部に対しては、今治市から総額96億円の補助金に加えて、36億円の用地を無償譲渡することが決定されている。
 この無償譲渡は、銚子市からの「無償貸与」よりも加計学園にとって有利な方法であり、土地を担保に入れることも許容されており、要するに、土地の無償譲渡を受けることによって、加計学園にキャッシュフローで大きなメリットをもたらすのである。
 しかも、今治市が提供する市有地は、取得にコストがかからない遊休地ではない。「今治新都市」の区画整理事業で巨額の費用をかけて土地開発公社が造成した土地で、今治市は、まだ加計学園が事業者に決定していない昨年12月に、30億円以上の市税を使って土地開発公社から土地を購入し、それを、加計学園に無償譲渡したのである。

 

なぜ加計学園理事長は沈黙しているのか?
▲それに加え、「平成30年4月開学」は、加計学園側の財務状況に関連する「特別の事情」によるものだったのではないか。今治市が獣医学部新設に巨額の負担を行うことが合理的なのか、加計学園のアイサワ工業への発注の価格は適正なものだったのか、支払われた工事代金が、加計学園側にキックバックされている可能性はないのかなど、私が、今も現職の特捜検事であれば、関心を持って内偵捜査しているであろうと思える点は多々ある。
 そして、最大の問題は、加計理事長が、本件が問題化して以降、全く公の場に姿を現さず、加計学園側は何の説明も行っていないことである。それどころか、学校法人加計学園としても、今回の獣医学部新設問題が国会で取り上げられても、学部新設計画の中身やその価値などについて、世の中に対して説明し、納得を得るための努力は一切行っていない。
 学校の新設認可をめぐって、国から不当に優遇を受けた疑いから問題が表面化した森友学園の問題では、理事長の籠池氏は、早い段階から、マスコミに対応し、記者会見も開くなどしていた。それと比較すると、加計理事長及び加計学園側が全く沈黙していることは、獣医学部の新設をめぐる動きや学園の運営等について説明し難いことがあるのではないかとの疑いを持たれることにつながる。

 

犯罪であるかどうかの疑惑に関しては、私見を交えるよりも、より正確性に基づいた方が良いと考えて大半を引用しました。
 ただ私なりに言えば(もちろん推測ですが)、大学経営が必ずしも順調ではない加計学園は、新大学設置に伴って出される補助金を運営資金にしようとしたのではないか。そう考えれば無理な開学時期も、内閣府の無理矢理な選定も合点がゆくのです。
 切羽詰まったのかどうかは知りませんが、とにかく開学しなければ資金難に陥る可能性があり、そうならないようにするための方策を安倍首相に懇願した、と推測するのは邪推でしょうか? 誰でも簡単に想像できることだと思います。建設費の水増しは、まさしくキックバックするためで、それを運営資金にしようとした。そしてその金の一割か二割を積極的に動いてくれた政治家への献金にする。さらには指示に従った官僚は人事で恩返しを、また退官した後は加計学園グループに天下りをする・・・・。
 まさに加計学園にとっては「開学ありき」だったのでは、と思えてしまいます。


補足記事です。
「加計学園疑惑」3つのポイント “来年4月”背景にグループの赤字事情
(ディリー新潮)


私の推測通りであれば、りっぱな?「犯罪」です。少なくとも補助金を運営費に使ったら、それは「違法行為」になるのは明らかですが、残念ながら集中審議では解明できません。これこそ「検察」の出番なのですが、今の特捜には郷原氏のような検事はいるのでしょうか?

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Author:カイトアキラ
もうすぐ老人と呼ばれる年齢になりました。
今までオートレース・ギャンブルについて書きましたが、今の日本の状況を考えると、たとえ影響力がなくても、もしかしたら若い人たちに響いてくれたら、という微かな希望を持ってブログを続けようと思います。
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