この国の未来を考える

加計学園獣医学部を開学させてはならない

925日が臨時国会開催の予定日だそうです。まだ1ヶ月近くありますが、とりあえず安倍さんは加計・森友事件の追及を直接受けずにいます。でも、次から次へと新事実が出てきているので残念ながら〟フタをすることは無理のようです。

 

加計学園獣医学部の設計図面が出てきました。「今治加計獣医学部問題を考える会」によるものですが、代表の黒川氏は内部文書と表現していますので、おそらく設計事務所もしくは工事関係者から出たものであることは間違いないでしょう。ただ報道では、少し論点が外れているのではと思う部分がありますのでポイントを整理したいと思います。

 

1、設計図面は「ホンモノ」か?

黒川氏によると、NHK「クローズアップ現代」に図面を渡したが一向に放送されないので公開に踏み切ったと言及しています。なんでもNHKは「設計図の出処を明らかにしろ。偽物だったらどうする。部長のクビが飛ぶ、局長判断だ」と言っているとか。呆れて言葉が見つかりませんが、NHKは建築業界のことを知らないのかと思うけれど、そんなことはあり得ないので黒川氏の推測通り「圧力」か「忖度」なのは間違いないでしょう。
 少し乱暴な表現ですが、設計図面には「ホンモノもニセモノも」ないのです。もっとわかりやすく言えば、設計変更など現場では日常茶飯事で、変更していけないのは建築基準法に関わる部分だけです。基本的には構造や耐震、または安全に関わる部分と言ってよいでしょう。ですから企画された時点での図面が、そのまま竣工されることの方が少ないと言えます。

 

2、公開された図面は、どの時点で作成されたものなのか?

企画をした時点のものは前述した通りですから問題外です。次は建築確認申請に提出する図面になりますが、これは建築基準法に関わる部分をクリアーしているのかを確認するためのものですから、それ以外の部分を変更しても問題は何らありません。
 では加計学園の場合で一番重要になるのはどこか。それは補助金申請の際に文科省に提出した図面、さらには今治市に提出した図面です。

 

3、図面と言っても中身は色々ある

工事費の積算をするには、まず基本となる設計図面は当然として、材料の内訳や使用する重機の種類、または各設備機器の仕様書などが必要になります。それらを基にして積算をしたのが工事内訳明細書になり、一般的には見積書とも呼ばれます。あれだけの規模の建物となれば内容は相当多くなるでしょう。
 ここで少し解説をしておきますと、図面などの設計に関わる書類を「設計図書」と言い、これら一式は竣工後に残すことが義務付けられています(図面で該当するのは竣工図)。明細書は含まれませんが後日問題が発生した際には、この設計図書が大きな役割を果たすことになります。保管は発注主と施工主の両方に義務付けられています。
 もし、どの図面がホンモノかと無理矢理表現するとしたら、それは竣工図になるでしょう。なぜなら完工した建築物の図面だからです。でも時々、竣工図と実際の建物が違っていることがありますが、これは担当者が設計変更を忘れて図面を訂正していない場合が大半です。もし設計変更されていないのに図面と違った建物になっていたら大問題になるのは当然です。
 もう一つ付け加えると「施工図」というのもあります。これは施工管理者が工事に携わる職人さんや作業員に提示するものですが、中には図面を理解できない者もいますから、その際には施工管理者が立ち会って指導をします。施工図は現場事務所には山ほどあります。
 今回の件では、どこからの入手とか、これはホンモノなのかと言われていますが、図面は下請け業者にも共有していることが多いので、その気になれば簡単に手に入ります。なぜなら図面は「秘密にする」ものではないからで隠す理由もありません。まさか戦国時代の城のように「秘密の抜け道」を作っているとしたら別ですが ()

 

4、補助金申請と設計図面の整合性

「設計図」と「竣工図」では目的が違いますから、現時点で考えるのなら、竣工される建物に最も近い図面は今治市に提出されたものとするのが妥当です。
 今回の最大の問題はここになるのです。公開された設計図面が、今治市に提出されたものと同じ、もしくは多少の変更はあっても〝設計思想〟が同じであれば、内容から考えて「石破四条件」に適合したものと言えないのは確かです。とすれば補助金交付自体が大きく揺らぐのは間違いありません。ただ愛媛県は、まだ認めていないようですが。
 もし今治市や文科省に提出された図面や仕様書と、完工した建物が違っていたら法律違反かどうかは別として大問題になることは必至です。ある意味補助金詐欺になり森友学園と同じ構図になるのです。

 

5、高度な研究などするつもりはない、開学がすべてだった?

私だけが言っているわけではありません。多くの人が指摘していることです。
「加計学園は最初から、ウィルスなどの高度なライフサイエンス研究をするつもりはなかった。開学さえしてしまえば、その後の言い訳などどうにでもなる」
この推測通りであれば設計図面の杜撰さに納得がゆくのです。
 実は気がかりな点があるのです。それは、補助金交付の条件に設計変更した場合の特約が明記されているのか、ということです。
 設計図面通りの獣医学部棟なら〝バイオハザード〟は必至と専門家は警告しています。しかし言い訳は可能で、現在の工事は開学に間に合わせるためで、研究施設は開校してから順次進めてゆくと言われたら、どうするのでしょうか? どうやってチェックをするのでしょうか? 確かに予定では獣医学部棟だけではありませんから他の建物を変更することもできるのです。
 そもそも研究施設の適否を判断する専門家がWGや諮問会議に入っていないのがおかしいのです。それともこの連中たちは、それらは文科省や厚労省は農林水産省が判断することだとしているのでしょうか。そうだとしたら「国家戦略特区」など要らないではありませんか!
 本当にどうするつもりなのでしょうか。今治市に判断できる人がいるとは思えないし、おそらく愛媛県にもいないでしょう。たぶん、そのようなことも見通して工事を進めているとしか思えないのです。結論は、やはり〝世界に誇れる研究施設〟や〝世界水準の獣医学教育を目指す〟つもりなど最初からなかった。
 ひどい話です。高校生を持つ親御さんたちよ、こんな大学に我が子を行かせたいですか? はっきり言って加計孝太郎氏は「教育者を語る詐欺師」と表したい気持ちです。こんなことを言ったら名誉棄損で訴えられるかな?

 

6、なぜ新聞の報道が少ないのか

テレビは見ないのでわかりませんが、朝日や毎日や東京が設計図面に関してあまり報道をしていないようです。もしかしたらNHKと同じ理由があるかもしれません。確かに、公開された図面がどの時点のものかは重要ですし、加計側が最終のものではないと言い張るのも可能です。どうもその点で躊躇しているのと思いますが、けれども加計学園の本気度を調べることはできるのです。
 一番簡単なのは、設計事務所や建設業者がウィルス研究を実際に行っている建物を視察した事実があるか、または設計実績や施工実績のある業者にアドバイスを求めたのか、さらには専門家の意見を拝聴したのか、それらを調べれば本気なのかどうか検証できるはずです。私の経験から言って実績のない業者はけっこう不安なものです。ですから工事や設計を受注したら、実績のある業者に教えを乞うことは意外と多いと指摘しておきます。
 設計図面の問題は決定的と言えるでしょう。法律上の問題はともかくとして「倫理上の問題」は避けられません。なにしろ「ウソ」を言って補助金をもらおうとし、それで大学を作ろうとしているとしたら・・・・・しかもウィルス研究をしたら、近隣住民を危険にさらす可能性が極めて高い建物かもしれない・・・・。こんなことがまかり通ったら、と考えるだけで心底恐ろしくなってきます。

 

参照記事

【加計問題】「危険なウイルスの漏出100%起きる-専門家が指摘」、内部文書公開の市民団体が警告 (Yahooニュース・志葉玲)

 

【加計疑惑】自ら認めた「設計図は本物」 30年4月に開学できなければ白紙も?
     (BLOGOS・田中龍作)

 

番外ですが、例の加戸元愛媛県知事にまつわることで、あの「放送法遵守を求める視聴者の会」が、いつものことですが〝アホらしい〟ことを吠えています。それに対して完膚なきまでに叩きのめしている記事がありました。現新潟県知事・米山隆一氏です。

 

前川氏の証言と加戸氏の証言は同じ時間放送しなければならないか?
     (BLOGOS・米山隆一)

 

 

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Author:カイトアキラ
もうすぐ老人と呼ばれる年齢になりました。
今までオートレース・ギャンブルについて書きましたが、今の日本の状況を考えると、たとえ影響力がなくても、もしかしたら若い人たちに響いてくれたら、という微かな希望を持ってブログを続けようと思います。
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