この国の未来を考える

瀬戸際に立つ日本という国 その2

北朝鮮と戦ってはいけない、これだけの理由

 水爆(?)実験を行った〝北朝鮮という国家〟の問題は未だ波乱含みです。この現象をチキンレースと例える評論を数多く見受けられると同時に、勇ましい意見を言う人間も割と多いと感じています。しかし本当に「戦えるのか?」と考えた時、実際は数々の疑問点が湧き出てしまうのです。それらを並べてみました。

 

●北朝鮮を短期間に壊滅させる軍事力はアメリカといえども持ってはいない

 

●金正恩を狙った斬首作戦などと喧伝されているが、そもそも所在不明では不可能と専門家は明言している。昔のことだがイラン米大使館人質事件では、救出に向かった部隊はたどり着くこともできずに全滅した。場所が特定されているのにも関わらずに。もっとも作戦失敗の原因は事故によるものだが米軍幹部は当初から反対していたらしい。

 

●サイバー攻撃による北朝鮮軍を無力化するとまことしやかに言われているが、これも斬首作戦と同じ。できるくらいなら既にやっている。スノーデン氏の、日本がアメリカに逆らったら全てのシステムが誤作動を起こす「ウイルス」をすでに忍ばせている、という証言の方がよっぽど説得力がある。

 

●地上軍を投入する時のアメリカの条件は、勝利が確実で米軍の死者が最小限度に抑えられること。その数をどのくらいとするかは不明だが、長引けば長引くほど死者は確実に増える。そうなれば世論に耐えられない。

 

●仮に米軍・韓国軍が最大限の攻撃を同時に行ったとしても(事実上は不可能だが)、北朝鮮が反撃できないほど壊滅に至らせることはできない。必ず反撃されるのは間違いない。さて日本はどうするの?

 

●平壌には巨大地下核シェルターがあるとされている。さらに移動式ミサイルは山間部にトンネルを掘って隠しているとか。その通りであれば核攻撃されても、ある程度の期間は耐えうる体制ができていると言える。であれば北朝鮮指導部は、核攻撃をされて多数の犠牲者が出ても決して戦闘を止めない。では日本は? そんな体制ができているの? それともこれから核シェルターを作りますか?

 

●現時点で米軍はミサイルの所在や核の保管場所を把握していない。

 

●朝鮮半島の人々がどれだけ死のうが、日本列島に住む人々がどれだけ死のうが、それでも構わないとアメリカ政府とアメリカ国民の大多数が思えば、頼むからやめてくれと懇願しても米軍は単独でも攻撃をする。なにしろ「アメリカファースト」の国だから。

 

●アメリカが攻撃する時はロシアと中国の了解を必ず取る。両国が了承するかどうかは別にして、この二国とアメリカは本気で戦う気などない。日本と韓国は間違いなく蚊帳の外。

 

●日本が核や敵地攻撃能力を持ったところで状況は変わらない。むしろ他のアジアの国々から警戒される。なにしろ〝前科〟があるから。

 

●そもそも、これだけの圧力をかけられてもやめないのだから、日本がどうしようが北朝鮮は「屁」とも思っていない。

 

●朝鮮半島は日本を含む大国から蹂躙されてきた歴史がある。特に日本に対する反発は相当なものがあるだろう。そのような観点で考えればアメリカや日本、さらには中国やロシアの「奴隷」とまでは言わなくても、日本のようにアメリカの「下僕」にだけはなりたくないと思っても不思議ではない。それは指導部だけでなく民衆レベルでもあるのではないか。だとすれば〝死〟を選ぶ可能性も否定できず、その時は同胞である韓国よりも日本を〝道連れ〟にするだろう。

 

●ベトナム戦争時には日米戦争以上の空爆が北ベトナムに行われた。実際に原爆の投下も検討されたようだが、仮に投下されても北ベトナムは決して降伏しなかったことは、あらゆる記録から推察できる。

 

●北朝鮮指導部が自国民の生命を考えていないのは容易に想像できる。けれども70年前にこんな国があったような気がする。そう、戦前の日本・・・・

 

●最後の一兵たりとも、の思想で全ての国民を動員して玉砕を強制しようとした軍部。そっくりと思うのは私だけだろうか。けれども当の北朝鮮はこう言うかもしれない。
「我々は、あれほどバカではない」

 

●北朝鮮という国家と民衆が滅亡する時は、韓国という国家と民衆、そして日本という国家と民衆も同じように滅亡の危機に晒される。滅亡とまではいかなくても、少なくとも数十年単位での復興が必要となるダメージを負うことは間違いない。それでも良いというのなら、戦後最悪の首相と現政権を支持して「危機ごっこ」をやればいい。

 

●正直、私の年齢なら日本がどうなろうか知ったことではない。もちろん、まだまだ生きてはいたい。だがミサイルで破壊された街や、バイオテロに侵された状態で中途半端に生き残るくらいなら死んだ方がマシ、と思っている。

 

●もはや21世紀の戦争には降伏という文字は存在しない。戦争を始めたら滅亡、それとも話し合いで共生を選択するか、その二択しかないことは明白だ。

 

21世紀の戦争は別次元の領域に入ってしまっている。その一例が電磁バルス攻撃と言われるものだが、ひとたび核戦争が始まれば人類の滅亡が近づくだけというのが現実だ。

 

●安倍政権支持者たちよ、北朝鮮強硬論者よ、「抑止力」妄信論者よ、あなた方は十代の若者や、今、小学校や幼稚園や保育園に通っている子供たちから「普通に生きる権利」を奪おうとしている自覚はあるのか? もし自覚があるのに〝戦え〟というのなら、未来の日本の人々に対する「犯罪」だと認識すべきだ。

 

 

参考記事

トランプは日韓で多数が死ぬと知りつつ北朝鮮に「予防攻撃」を考える
     (ダイヤモンドオンライン 田岡俊次)
北朝鮮の核保有国化に日本の持つ対抗手段が無力な理由
     (ダイヤモンドオンライン 田岡俊次)

スポンサーサイト

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://gogo33726rr.blog.fc2.com/tb.php/109-fe4498f8

 | HOME | 

 

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

プロフィール

カイトアキラ

Author:カイトアキラ
もうすぐ老人と呼ばれる年齢になりました。
今までオートレース・ギャンブルについて書きましたが、今の日本の状況を考えると、たとえ影響力がなくても、もしかしたら若い人たちに響いてくれたら、という微かな希望を持ってブログを続けようと思います。
偏っていると感じるかもしれませんが、私は個人ですので、ご了承の程をお願いします。

電子書籍案内

お薦めです

このブログをリンクに追加する

最新記事

月別アーカイブ

できればプチっと


社会・経済ランキング

こちらも良かったら

カテゴリ

この国の未来 (90)
オートレース (32)

最新トラックバック

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2Ad

Template by たけやん