FC2ブログ

この国の未来を考える

こんな国に住みたいと思う外国人はいない

「後退」してゆく日本人

 東京新聞・1126日付け朝刊・こちら特報部で、国連人権理事会(UPR)に関する記事が掲載されていました。この理事会は加盟各国の人権状況を審査することになっており、193の加盟国が45年ごとに審査されるそうです。そもそもの理念は、
「人権問題の解決は内政不干渉の原則よりも優先され、国境を超えて議論されるべき」とされており、審査という方法を採用したのも、この理念が基になっているようです。

 

 さて、わが日本は、どのように審査されたのでしょうか。まず2008年では26項目が勧告され、4年後の2012年では174項目、そして今年においては、なんと218項目にも及んでいます。ちなみに2012年は第二次安倍政権が発足した年でした。

 

 218項目もあるので、とてもじゃないですが全てを書き込むのはシンドイので、主だったものを列記しました。
●女性の権利保障
●移住労働の保障
●マイノリティ女性への暴力に関する適切な措置
●慰安婦被害者への謝罪と賠償
●アイヌ/琉球の人々の権利保障
●オンライン上のヘイトスピーチ解消
●包括的差別禁止の制定
●朝鮮学校への高校無償化適用
 

 正直、タメ息しか出ません。今は、確か21世紀ですよね、しかも日本は開発途上国でもないはず。それなのに勧告内容はとても先進国とは思えない。日本人の一人として、ただただ〝恥ずかしい〟限りです。

 

私は、どんな民族であれ、多少の紆余曲折があったとしても〝進歩〟してゆくものだと考えていました。しかしそれは間違い、とまではいかなくても楽観的過ぎないかと最近では思うようになりました。なぜなら日本人は、間違いなく〝退歩〟もしくは〝退化〟していると感じるからです。もっとも日本人は、言われているほど優秀でも進歩的でもないのでは、という疑念は消えませんがね。

 

このような現状で今の若い日本人は、はたして自国を誇れるのでしょうか。ユーチューブでは何の根拠もなく、フェイク要素満載な動画が溢れています。それはブログ記事やサイト記事でも同様で、しかもテレビ番組でも「日本人はこんなにスゴイ!」を放送すると視聴率が良いとか。どうやら世界からは誰も褒めてくれないので〝自画自賛〟に陥っているようです。もっともこの国の首相がそうなのですから、国民の多くも同じだという〝笑えない〟結果になっているようです。けれども、本当にこれで大丈夫?

 

 

 

選ばれない日本という国

 前述したようなことを思っていたら、たまたまある記事を発見しました。毎日新聞・1127日付け夕刊での福本容子論説委員のコラムです。要点だけ書きますが、スイスの国際開発研究所(IMD)というビジネススクールが、有能な人材を確保する要件を30項目選び、それぞれ評価したものを総合して世界63ヶ国をランキングにしたそうです。

 

 2017年版で日本は31位と全体の真ん中ぐらいだったそうですが、海外の頭脳を引き付けるビジネス環境があるか、という項目ではアジアで最下位だったそうです。ちなみに中国が34位・インドが36位・韓国が48位だそうですから、もっと下ということになります。この項目を平たく言えば、優秀な頭脳を持った人間が働きたい国か、という意味でもありますが、どうやら日本では働きたくない外国人が圧倒的に多いという、実に悲しい結果になったようです。

 

 さらに63ヶ国中で最下位の項目があったそうです。それは国内の上級管理職の国際経験だそうで、もう、ほとんど致命的ですね。なぜなら、いくら優秀な外国人が入ってきても、その上司が海外で働いた経験が乏しいのでは、外国の方の能力を伸ばしたり引出したりすることなど、まぁ普通に考えれば不可能でしょう。むしろ〝バカにされる〟だけだと思います。福本論説委員は、一応対処法を書いていますので興味があったら読んでみてください。

 

ウラから目線:選ばれない国(毎日新聞・1127日夕刊コラム)

 

 

 

君たちは日本という国を誇れますか?

 ビジネス環境だけが優れていても、人間としての住む環境が悪ければ、よほどの変人でもない限り移住をしてこないのは当然です。
 先に述べた通り、日本の人権環境は国際的にも懸念されています。そんな状況では、日本にとって都合の良い優秀な外国人だけに、ぜひ来てくださいなどと言っても、特に先進国の人々は人権に対する意識が高いですから、ないものねだりでしかありません。

 

 さらに付け加えると、123日の東京新聞で伝えられていることですが、内閣府が「人権擁護に関する世論調査」を発表したそうですが、今回初めて、ヘイトスピーチを伴うデモなどを実際に見聞した人に複数回答で受け止めを訊ねたところ、なんと17.0%の人が「表現の自由」の範囲内と答えたそうです。この結果に対して法務省の担当者は「あってはならないことだという認識を広める努力を続けていかなければならない」と危機感を強めているそうです。
 18歳以上の男女3000人を対象に個別面接方式で行い、有効回収率は58.6%だったそうですが、この数字をどう受け止めるべきなのでしょうか。深刻と受け止めるべきか、いや、思ったより少ないと思うべきか。しかし人権先進国の人からすれば、この数字は多いと受け止めるのは間違いないでしょう。

 

 もう一つ付け加えます。これも東京新聞からですが、1130日付けの共同電で、性的少数者への抑圧をカナダの首相が公式に謝罪したことを伝えています。
 記事によるとカナダでは、1950年代から90年代にかけて多くのLGBTが公職を追われたらしく、そのことに対してトルドー首相は、国家による組織的な抑圧と排斥を認めて謝罪し、演説の中でこう言いました。
「われわれがしたことを恥じ入り、悲しみ、誠に遺憾に思う。謝罪したい」
その時の議場は与野党議員が総立ちになり、数分間大きな拍手を送ったそうです。さらにトルドー首相は、「ソーリー(申し訳ない)」という言葉を10回以上使い、目を潤ませて涙を拭うしぐさを見せて、
「カナダでは世界中でLGBTの平等の権利を堂々と擁護していく」と宣言したそうです。

 

 みなさん、どこかの国の首相とはだいぶ違いますね。でも聞いてみたい、特に若い人たちに。あなたは、自分の国の首相がトルドー氏のような人だったら、それを誇りに思いますか? それとも、対話よりも圧力だ、お友達のためなら行政も平気で歪めてしまう首相を、外国に行っても〝誇りに思う〟と言えますか?

 

 いつの日か、日本の首相が「従軍慰安婦」の女性たちに向かって、恥入り、悲しみ、涙ぐみながら謝罪するのを願ってやみません。もしそんな日が来れば、君たちは日本という国を誇ることが出来ると思います。そして多くの外国人が、日本に住みたいと、きっと言ってくれるでしょう。
 しかし残念ながら今の日本では、こんな国には住まない方がいいですよ、と外国の方に私は忠告します。だって差別されるのが目に見えているからですが、もっとも白人の方には住みやすいかも、と言うかもしれません。なぜなら日本人は未だに白人だけにはペコペコしているからです。その極めつけは米軍人とその家族です。なにしろこの人たちは日本においては〝治外法権〟ですので。何でもアリですから、きっと住みやすいに違いありません。

スポンサーサイト

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://gogo33726rr.blog.fc2.com/tb.php/128-ae147d57

原発廃止が既定路線ではなかったか? また役人は何故原発新設を持ち出すのか、国民の知恵を結集して再生エ

 原発廃止が既定路線ではなかったか? また役人は何故原発新設を持ち出すのか、国民の知恵を結集して再生エネルギー開発・発展に邁進せよ、経済産業省は、原発の新設や建て替えの必要性に関する議論に近く着手する。 2030年までの国の政策方針を定めた「エネルギー基本計画」改定に際し、地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」を踏まえた50年までの長期的視点を新たに盛り込む。温室効果ガスを8割削減する日本の目標...

 | HOME | 

 

カレンダー

02 | 2019/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

プロフィール

カイトアキラ

Author:カイトアキラ
2019年は強権国家への道を阻むことができた最後の年だったと、20年後や30年後に言われているかもしれません。もっともその時、日本という国家または日本人という民族が存続しているのかわからないけれど。
今夏には参院選があり、同日選も取り沙汰されています。ここで、少なくとも参院選で与野党が逆転しなければ「安倍独裁」が冗談ではなくなるでしょう。けれども野党の動向を見ていると心もとないと言うしかありません。しかし諦めたらそれで終わりです。微力ながら発言を続けていきます。

電子書籍案内

お薦めです

このブログをリンクに追加する

最新記事

月別アーカイブ

できればプチっと


政治ランキング

より多くの人に読んでもらうために

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

カテゴリ

この国の未来 (167)
未分類 (0)

最新トラックバック

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2Ad

Template by たけやん