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この国の未来を考える

敵地攻撃能力を持つ意味とは

増々拡大してゆく日本の軍備

 1月21日付け・東京新聞朝刊の一面トップで、海上自衛隊の護衛艦「いずも」を戦闘機発着可能な空母に改修するという検討の中に、日米の共同運用を政府が想定していることがわかったと報じていました。

 

 護衛艦「いずも」とは、全長248mで対潜水艦攻撃用ヘリコプターを2機搭載している艦船です。簡単に言えばミサイル攻撃が可能な潜水艦を近海で迎え撃つ船ですが、その主たる役割を果たすのが対潜水艦用ヘリコプターです。興味のある方は検索して写真を見てください。もう完全な小型空母です
 このような艦船を海上自衛隊が保有していることは知っていました。また将来的には短距離戦闘機の搭載も視野に入れていることも。実はこれ自体が専守防衛から懸け離れてしまうのですが、日米での共同運用を実施すれば逸脱どころではなく、完全に戦争当事者なることを意味しています。

 

元内閣官房副長官補の柳沢協二氏によれば、敵の潜水艦を警戒するためのヘリ空母であれば、まだ専守防衛上の理屈は成り立つが、改修して艦載機としてF35Bを搭載するのなら話が違ってくると言及しています。その理由は、35Bには対地攻撃能力があって敵地に侵入するための飛行機だから、というものです。

 

 軍備や兵器に詳しくない方にとっては、何がどう違うの? とか、空母の改修ってどうするの? など、わからないことがたくさんあると思います。ですが、きりがなくなるので説明は省きます。知ったところで私たちの生活には何の関係もありませんからね。ただ私たちの税金で賄われること、さらには国民を守ることにもならないこと、それだけは覚えておいてください。

 

護衛艦「いずも」や「ひゅうが」は搭載機がヘリコプターとはいえ、その様相は完全に空母です。では空母の役割とは何でしょうか? 要は、なるべく敵地に近づいて飛行機による攻撃をするためのものです。飛行機には航続距離というものがありますから燃料がなくなったら墜落してしまいます。ですからできるだけ敵地に近づいた方がよい。空中給油という方法もありますが、全ての戦闘機に行っていたら時間が掛かってどうしようもないし、制空権の争いをしていたら空中給油など撃墜の絶好の機会となってしまうのです。

 

なぜアメリカ軍が世界最強の軍隊を言われるのか。その理由は空母と戦闘機の性能が桁違いに優れているからです。
 映像では戦闘機の発着を簡単にやっているように見えますが、実はあの技術はアメリカだけのものであり中国もロシアも真似できないのです。さらには戦闘機の能力でも追随できていない。ということは、燃料補給さえできれば世界中のどこへいってもアメリカは制空権を得るための戦いが可能なのです。戦闘機の数の問題もありますから必ずしもすべての戦闘で勝てる保証はないですが、少なくとも空母を主力とした戦闘ではロシアも中国も相手にはならないのです。これは軍事常識であることを知っておいてください。

 

上記のことを知っていれば、中国の空母所有を「脅威」とするアホなネトウヨどもが、如何に無知なのかがわかります。中国の空母はロシアの中古品(というか廃船)を買ってきて、改修の上に改修を重ねたものなのです。専門家によれば、あれは飛行機の離発着訓練用にしかならないと言及しています。何よりもアメリカは歯牙にもかけていないのです。「脅威」なんて言っているのは日本の政治家とネトウヨ、そしてそれに同調する文化人もどきの連中だけなのです。

 

 

 

敵地攻撃可能な空母と戦闘機を日本が保有する

護衛艦「いずも」の日米共同運用は、名目的には対北朝鮮および対中国を想定したものですが、またまた島嶼防衛を持ち出してくるとは呆れるばかりです。仮に南西諸島に配備したら中国はどう思うか。まさしく「脅威」と感じるでしょう。さらには日本近隣諸国だけでなく、かつての大日本帝国に侵略されたアジア各国はどう感じるでしょうか? これらの国々も「脅威」と感じるのは間違いありません。

 

その理由は、アメリカ同等までとはいかなくても、世界最強の海軍と空軍の能力の一部を自衛隊が保有するのです。侵略されたアジア諸国からすれば、それは「悪夢の再来」を想定させてしまうでしょう。なぜなら、再び海を越えて攻撃する能力を持ったことになるからです。

 

まさか今の日本はそんなことはしない、と言うでしょう。けれども侵略をされた側からすれば意図や考えなど関係ない。攻撃可能な能力の所有こそが「脅威」であり「圧力」や「示威行為」なのです。
 だって日本政府は現に言っているではありませんか、北朝鮮のミサイルが「脅威」だと。敵対行為もしくは攻撃を受けない限りミサイルは発射しないと北朝鮮がいくら言及しても、日本政府や日本人は信用しないではないですか。だったら日本が、そんな意図も考えもないと言ったところで、現実として攻撃能力を持っている以上は、どの国もどの民族も信用しないのは当然なのです。自分だけ違うなんて、そんな虫の良い話が通るわけがありません。
 

もう一度思い出してください。大日本帝国の悪行がありながら戦後の日本が、特にアジアにおいて信用を得られた最大の理由は何かということを。
 自衛隊が憲法違反であることは誰でもわかることです。しかし自衛隊の存在があったとしても、それでも国際的な信用を得られたのは「海外には決して派遣しない」「敵地攻撃能力を持たない」という二点があったからなのです。けれども小泉政権以降これらのことがなし崩し的に破られ、安保法制という憲法違反の法律まで作ってアメリカの戦争に加担することを可能にしました。これで信用してくれと言っても無理だと思いませんか?

 

 

最後に付け加えておきますが、ウーマンラッシュアワーの村本氏のことを、憲法学者?である井上達夫氏が「国民を愚弄しているのは村本氏の方だ」と言っている記事を読みました、と言いたいところですが、とてもじゃないけれど、読むに値する内容ではなかったので途中でやめましたが。
 ただ愚弄しているとした理由が、「憲法九条を改正したら軍国主義になるという護憲派の言い分は国民をバカにしている。それほど日本人は愚かではない。九条の2項をなくしても軍国主義には決してならない」というような主旨でした。

 

 なんとも「おめでたい人」ですね、井上センセイは。このセンセイには今の日本はどう映るのでしょうか? 確かに軍国主義とまではいかなくても、すでに「軍拡主義」に陥っていませんか? これで九条の2項をなくして自衛隊を明記したら、まさしく戦争OK、軍拡主義OKではありませんか。それを軍国主義と言うのですよ、もう少し勉強してほしいものです。

 

弁護士の猪野亨氏が徴兵制について指摘している記事があります。これは、敵地攻撃能力を所有した後に必ず画策してくる事柄ですので、ぜひ読んでみて下さい。非常に参考になりますよ。

 

フランスのマクロン大統領が徴兵制復活を画策 憲法9条改憲の持つ意味を考えよう
    121日・猪野亨氏のブログより)

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Author:カイトアキラ
2017年の衆院選は歴史の転換期の一つに数えられるかもしれません。それは良い意味なのか悪い意味なのか、まだ誰にもわかりません。ただ私の感覚では悪い方向へと向かっているという気持ちが強くあります。しかし決して諦めるつもりもありません。私個人のできることなどたかがしれていますが、やらないよりやった方が良いことは間違いありません。そんな気持ちで今後もブログを続けます。

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