この国の未来を考える

あなたは「死んではいけない人」だった

近畿財務局職員の方の冥福を祈りますが・・・・

私は今、とても怒っています。何に対して? 例えば、改竄した人は名乗り出てほしいと呼びかけたことが実現されなかったこと? いえ違います。自死を選んだ近畿財務局の職員に対して、です。

 

 三浦瑠麗チャンが、またアホなことを言って〝炎上〟しているらしいですね。ここまでゆくと確信犯でしょう。明らかに狙っているようです。まぁ、それはともかくとして私の気持ちは、言葉は似ていても「似て非なる」気持ちを持っています。
 瑠麗チャンは「人が死ぬほどの問題じゃない」と発言したようですが、私は「人が死んではいけない問題」という思いです。

 

 死者にムチ打つ行為は、古今東西慎むべきものとされています。特に日本の場合は死んだらそこで終わりとなり、生前の行いはどうあれ、死んだこと自体を〝美化〟する傾向が強いと思います。切腹などという野蛮な行為が〝武士の誇り〟とされた歴史のある民族ですからね。
 私個人としては、必ずしも「自死を選ぶ」ことが全て悪いとは思っていません。それこそケースバイケースであり、個人の尊厳を守るための自死は許容されるべきでは、という考えの持ち主です。ただ如何なる理由があったとしても、決して強要されるものではないことは言うまでもありません。

 

 近畿財務局の職員が、なぜ自殺という選択をしたのか。その理由について私は詮索するつもりはありません。あくまでも個人の問題ですから。しかし仮に死という選択をしたとしても、その前にするべきことがあったのでは、と死者に対してムチを打つことを敢えて言いたいと思います。

 

 確かに死を選ぶのはあなたの自由だ。けれどもその前に、あなたは公務員であり、一人の市民であり、妻という家族がいる一人の人間ではなかったのか。ならば、あなたはその責務を果たしたのか、と私は問いたい。
 なぜ死を実行する前に、朝日でも毎日でもいいから、社会部の記者に全てを話さなかったのか。公務員は国民のために仕事をするのであって、誰か特定の人間のために仕事をしているわけではない。あなたには公務員として事実の全てを明かす責務があったはずだ。

 

 さらに一人の市民・国民でもある。だから当然この国の未来に対して〝権利と責任〟を負っている。けれども公文書が改竄などされたら民主主義は成り立たなくなり、市民・国民の権利も壊されてしまう。ならば、もし一部の人間のために真相を封印しようとしたのなら、あなたも民主主義を破壊した一人になってしまうことを理解していたのだろうか。

 

 もう一つ、私が最も怒っているのは家族に負担を与えたことだ。報道では遺書があり、改竄を強要された苦しみが書かれていたとされている。ところが財務省は、家族(妻)に対して公表しないように要請したとか。遺書を残すのなら、このような展開になることは当然予測できたはずだ。けれどもあなたは、公表すべきかどうかの判断を家族に委ねてしまったようだ。それはあまりに酷ではないか。これでは夫としての責務も果たしていないと言わざるを得ない。

 

 

 酷いことを言う奴だ、と多くの人は思われることでしょう。けれども私には、自死された職員の気持ちはまったく理解できないのです。いったい何を守ろうというのでしょうか? いったい誰を守ろうというのでしょうか? 組織ですか? けれども組織なんて人間のただの集合体に過ぎません。これは昔から、特定の個人を守るために使われてきた言い回しなのです。

 

あなたが、もし改竄を実行したのなら、それは確かに違法行為です。いくら上司からの命令とはいえ、さらには意に沿わなかったとしても、実行した以上は責任から逃れることはできない。
 確かに従わなければ左遷になることや、数々の嫌がらせを受けた可能性はあります。ですからその時は、勇気を出せなかったとしても責めることはできません。なぜなら私も、それなりに長く生きてきましたから、組織の中での命令に逆らうことが如何に難しいか、それぐらいのことは承知しているからです。
 でも人間には〝汚名返上の機会〟が必ずあるのです。今回がそうだったのではありませんか? もちろん同僚や上司たちから疎ましく思われるでしょう。しかし公務員である前に、組織の人間である前に、一人の国民・一人の市民、そして一人の夫として〝正しいこと〟をすべきだったと思うのは理想主義に過ぎるでしょうか。

 

もしあなたが〝正しい行い〟をしたら、そこには「自死」という選択肢が存在したとは思えないのです。そして、あなたの最愛なる家族にも、失うという悲しみを与えることはなかったはずなのです。だから、あなたは「死んではいけなかった」のです。

 

 

最後に全国の公務員のみなさんにお願いです。あなた方は、知事や区長や市長や町長や村長、ましてや議員に仕えているのではない。公僕と言われているとおり、仕えているのは、あなた方が所属している行政機関の地域に住んでいる人々なのです。
 確かに組織の一員として不本意なことをしなければならない時もあるでしょう。けれども一度は立ち止まってください。そして不法・不正行為をやらされそうな時は、勇気を出して声を上げてください。あなたを支援する人は必ず出てきます。あなたは決して一人ではない。
 だから、死を選ぶなど絶対にしないでください。苦しかったら、まず誰かに話す。そこから道は必ず開けます。それでも死がちらついたら、あなたを想う家族のことを考えてください。家族だけではありません。あなたを失ったら悲しむ人がいることも。もしあなたが逆の立場だったら、やはりそう考えるのではありませんか?

 

もちろん公務員だけに限りません。民間企業でも同じような苦しみを味わっている人がいるでしょう。でも、やはり同じなのです。
 もし、あなたにお子さんがいるのなら、どんな生き方を見せたいですか? 一部の人間のためにコソコソと生きる姿ですか? それとも、たとえ同僚たちから非難されても〝正義を貫く姿〟ですか?
 

どちらが尊敬されるか、などという愚かなことを言うつもりありません。しかし良い見本があるではないですか。前文科省事務次官であった前川氏。彼の晴れ晴れとした表情を見ればわかりますよね。彼にもお子さんがいらっしゃるようですが、家族はきっと前川氏を誇りに感じているはずです。
 それから大事なことをもう一つ。仮に組織から弾かれても、なんとかなるものです。よく言われることですが「捨てる神あれば拾う神あり」は、けっこう本当ですよ。これは今まで生きてきた私の実感です。ですから、決して死なないでください! 

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Author:カイトアキラ
2017年の衆院選は歴史の転換期の一つに数えられるかもしれません。それは良い意味なのか悪い意味なのか、まだ誰にもわかりません。ただ私の感覚では悪い方向へと向かっているという気持ちが強くあります。しかし決して諦めるつもりもありません。私個人のできることなどたかがしれていますが、やらないよりやった方が良いことは間違いありません。そんな気持ちで今後もブログを続けます。

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