この国の未来を考える

同レベルのレースは面白い?

川口・ナイター開催を終えて

生憎の天候となったナイター開催でしたが、結果としてどうだったのか気になるところです。しかし結果はどうあれ、やらないよりもやる方が良いに決まっていますから、しばらくは様子を見た方がよさそうです。

ナイター開催に水を差すつもりはありませんが、一つだけ付け加えたいことがあります。それは、レース場に多くの人を呼びたいのなら最低限の設備投資をすべきだということです。
レース場に足を運んで欲しいと盛んに言っていますが、表面的な飾りつけと目先を変えるだけのイベントで人が集まると認識しているのでしょうか。以前にも書きましたが、各種モール街の設備の充実さを見て何も感じないのでしょうか。

同レベルまでとは言いませんが、少なくとも女性が嫌がらない程度に衛生面の設備を整えることは重要です。近々で最も必要なのはトイレの改修でしょう。和式から洋式への変更は当然として、暖房便座・温水シャワーの設置、さらにはトイレの衛生状態を上げるための空調設備(脱臭・除菌)も完備すべきです。

確かに、照明設備をレンタルする費用は売上げによって回収できるかもしれません。その反面、減価償却の目途が立たないから設備投資ができないと言い訳するのも理解はします。けれども、オートレースに関係があるとは思えないタレントなどのイベントに費用をかけるぐらいなら、売上げに直接関係するレース場に足を運ぶ人のためにどうしてお金を使わないのでしょうか。
建築業界に長くいた人間として、トイレ改修費用は目が飛び出すような金額では決してないと断言できます。川口オートレース場の関係者(川口市担当者)に対して再考を促したいと思います。



制度としての比較

さて本題の「同レベルのレースは面白いか」に戻ります。
少し時間が経ちますが、8月18日付の東京新聞・小川勝の直言タックルというコラムを読んで、ある意味考えさせられました。
以下、記事から一部引用します。

(略)・・・日本の高校野球、というより高校スポーツ全般に言えることだが、全国から有望中学生が集まるマンモス強豪校も、地元の中学生のための小さな公立校も、同じ土俵でトーナメントに参加している・・・(中略)・・・日本では、これは当り前のことと考えられているが、例えば米国の高校野球の制度はまったく違う。米国では州ごとに大会が行われている・・・(中略)・・・州内の大会の仕組みも、日本の高校スポーツとは違う

これは、スポーツに於ける「公平性」「平等性」についての一つの見方が書かれていると言えるでしょう。
さらに運営方法が続きます。

基本的に米国の高校野球では、生徒数千六百人の学校と二百人の学校が対戦することはない。ほぼ同じ生徒数の学校同士が対戦するように、規模によって学校をグループ分けしているからだ。大規模な学校ほど選手層は厚くなる可能性が高いわけだから、大規模校と小規模校が対戦するのは公平ではない考え方だと言える。
生徒数によって五段階程度にグループ分けして、その上でトーナメントではなくリーグ戦を行っている。できるだけ同じレベルの競争になるよう、工夫されているのである。また、どの学校にもいわゆる一軍と二軍のチームがあって、二軍は二軍でリーグ戦を行っているという。一軍に入れなくても、試合出場のチャンスがあるわけだ。
・・・(中略)・・・
ベンチに入れなかった多くの選手にはプレーができる公式戦がないこと。冬の間も野球部としての練習ばかりしている
(筆者注:日本の高校野球の問題としての指摘)


長い引用になりましたが、アメリカスポーツ界の強さの秘密と奥の深さを理解したような気がします。
一番大きな要素としては、なるべく多くの少年・少女たちにゲーム(試合)を経験させることです。試合より練習が面白いと言う若者はいないはずですから、たとえ低レベルであってもゲームを経験することは、そのスポーツを好きになる可能性が高くなります。例えば野球をしている少年が二軍であったとしても、そのリーグでの公式戦を経験していれば野球の面白さを体得するでしょう。奥が深いと言った理由が、まさにここにあります。
トップレベルではなくても少年・少女の時代にゲームの楽しさや面白さ、さらには勝つことの大変さや勝負の厳しさを知ることは大切です。それらが如何に人格形成に役立つかを否定する人はいないでしょう。

もう一つの驚きとして、アメリカスポーツ界のしたたかさというかその戦略が垣間見えることです。とにかくその競技が嫌いでなければ、大人になった時その競技のファンになることが望めるからで、例えばプロリーグを持つ競技なら死活問題とさえ言えることなのです。
試合のレベルが低くてもプレーをしている当事者たちは真剣です。もちろんお金を払って見る価値があるとは言いませんが、たとえミスが連続しても、お互いの真剣な姿に心を躍らせても不思議ではありません。
そう考えるとこの制度はよくできていると思います。


何を「公平」「平等」と見るかは価値観にもよりますが、確かに1600人と200人の学校では選手としての層が違ってくるので対戦しないという考え方も納得はできます。しかしサッカーのワールドカップでは人口によって区別をしていないので、一概にこの制度が公平・平等とは言えないでしょう。なぜなら常識的には人口が多ければ多いほどスポーツとしての選手層が厚くなりますが、だからと言ってそのスポーツが強くなるとは限らないからです

勝負事には、確かに「まぐれ」というものがあります。けれども実力の差が明らかだったら勝負にはならない、という制度の合理性も理解できます。

よく見かける光景として、日本の高校野球では大差がついても1点を取るために、勝っている方も負けている方もスクイズをしますが、アメリカ的合理性からみれば理解できない行為のようです。さらには高校3年間に一度も公式戦に出場しない、一つの競技しか経験しないという現状も、アメリカから見れば不思議なというか理解し難い光景のようです。
この場でこれらの是非を問うつもりはありません。しかし、より多くの人にプレーをしてもらう、より多くの人に触れてもらうと願う制度の方が、その競技を好きになってもらうには有効的だと考えざるを得ないのも正直な気持ちです。
想像してみて下さい。野球の場合で、高校3年間で一度も公式戦に出場できなかった若者と、たとえレベルが低かったとしても試合経験がある若者が大人になった時、どちらの方が自分の子供に野球の面白さを伝えることができると思いますか?



技量が同レベルのレースの効果とは?

直接的にオートレースには関係のないことを書きましたが、オートレースに当てはめてみると意外に共通することがあります。
●一つ目は、オープン戦であればS級上位とB級下位でレースしても結果が明らかであること(実力差があるのに勝負するのは非合理的)
確かに落車・反則などで「まぐれ」が起きる可能性もあるが常識的にはあり得ない。要は、ギャンブルを成立させる為の「ハンデ」で公平性を装っている。
●二つ目は、技量レベルが低い者同士のレースだからといって面白くない理由があるのだろうか? むしろ勝負がわからないからこそ白熱するとは考えられないだろうか?
●三つ目として、選手の中には一度も優勝しないまま引退する者もいるが、ランク別のレースにして各ランクで優勝戦を実施すれば、S級への昇格が望めない選手でもモチベーションが上がるかもしれない。若い選手たちは一つでもランクを上げようとするかも・・・。


モーターバイク業界としての未来は・・・

もう一つだけ書き記します。
日本女子サッカーの代表チームが好成績を続けていますが、サッカー協会は女子サッカーにも力を入れると何かの記事で読んだことがあります。その理由の一つとして、将来のお母さんになる人たちにサッカーを親しんでもらうことは、将来のJリーガーや代表選手を生み出す要因の一つになるとありました。そう言えばバレーボールが盛んな頃はママさんバレーも盛況でしたね。それとは少し違いますが、もし自分の息子がサッカーをやりたいと願った時、母親が経験者だったらこんなに心強いことはありません。少なくとも低学年までなら良き理解者であり良き指導者にもなるからです。

考えてみれば私がまだ子供だった頃、父と息子のキャッチボール姿が夕方や休日になると当り前の風景としてどこにでもありました。最近ではすっかり見ませんが野球人気の衰えと関係しているのは間違いないでしょう。このまま行けば近い将来、サッカーと野球の立場が逆転すると思っています。

なぜこんなことを思ったかと言うと、最近の若い人たちの車離れが顕著だと言われているからです。バイクも例外ではないようで、暴走族的なものが少なくなるのは確かに良いことですが、バイクに対する憧れがなくなることは乗る人も当然少なくなります。ということは、オートレースや各バイクレースを観戦する人も間違いなく減ってゆくでしょう。
これらの事に関しては別の機会で書くつもりですが、一度衰退し始めたものに歯止めを掛けることが如何に難しいか、それなりの長さを生きてきた者として実感していますので、いわゆるモーターバイク業界全体として考えても暗雲が立ち込めていると言っても過言ではないと思います。


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Author:カイトアキラ
もうすぐ老人と呼ばれる年齢になりました。
今までオートレース・ギャンブルについて書きましたが、今の日本の状況を考えると、たとえ影響力がなくても、もしかしたら若い人たちに響いてくれたら、という微かな希望を持ってブログを続けようと思います。
偏っていると感じるかもしれませんが、私は個人ですので、ご了承の程をお願いします。

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