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この国の未来を考える

セクハラとは何かをわかっていない男たち

セクハラを容認する小林よしのり氏

 どうやら小林よしのり氏はセクハラとは何かを理解していないようです。そうでなければ下記のような言説などできないはずですから。最初から最後までツッコミどころ満載なのですが、その前にセクハラの定義を記しておきます。愚かな男たちよ、いい加減わからないと本当に取り残されますよ!

 

1、その関係性において優越的な立場である者が、相手が不快に感じているにもかかわらず、性的な言葉を発すること、または性的な行為をしようとすること

2、関係性において優越的ではなくても自らの意志で環境を変えることが困難な場合、例えば職場や会合などで性的な言動をすること。

 

 以上の二点をわかりやすく表現すると、1のケースでは発注権限を持った担当者が、営業に出向いた女性に対して発注を匂わせながら性的なことを言う、または飲食に誘って性的な関係を要望したりすることです。今回のテレ朝記者はこのケースに該当します。

 

 2のケースは、会社の女性社員に対して服装や体型について性的なことを言う、または性的な雑誌や画像などを見せようとすることです。これを具体的に表現すると、例えば「今日の服装はずいぶん大胆だね」とか「あれ、昨日と服が同じだけどホテルにでも泊まったの?」などです。
 私も男ですが、このような言葉に性的な意図が薄くて、しかも軽い冗談であることもわかっています。けれども言われた側にとっては、性的に強調するつもりがなければ(大半はそうです)傷つくのは当然です。よく、そんな短いスカートだからとか、あんなに胸元を開ける方が悪いなどですね。女性の側からすれば、他人の服装や身体を見ているヒマがあったら仕事をしろよと言いたくなるでしょう。さらにはプライベートな時間をどう過ごそうが〝大きなお世話〟です。

 

 職場であろうがどこであろうが、相手の合意もなしに性的な言動は許されません。これは男も女も同じです。要するにプライベートな空間以外で、「性」もしくは「性差」を意識させられなければいけない理由などまったくないのです。これを理解していない男どもが多過ぎます、この国は。

 

羽鳥モーニングショーから見えた欺瞞
(小林よしのり氏ブログより 420日)

 

ブログから抜粋しました。

・痴漢は違法行為であり、犯罪であるが、セクハラは違法行為ではない。

 まずは最初から腰が抜けそうになりました。確かに法律に規定があるわけではないけれど悪質性という意味では同じではありませんか。それとも違法ではないから許される、とでも思っているのかな。だったら法制化すべきでしょうね。

 

・福田事務次官は、謝罪し、反省し、そして仕事を続けるべきだった。

 目眩がしてきそうです。どうやら謝って反省する態度さえ示せば、セクハラは容認されると考えているようですね。けれども「謝ってすむなら警察はいらない」という言い方がありますが、どう思います?

 

・テレ朝の方が悪い

 いったいどういう感覚なのでしょうか。そもそも福田氏の行為がなければ、この問題は発生しなかったはずです。それをテレ朝の方が悪いとは・・・典型的な〝すり替え〟です。

 

・セクハラが嫌なら行くべきではない

 セクハラを喜ぶ女性などいるわけがないでしょう。それに仕事をするのに、なぜセクハラされるかどうか気にしなければいけないのですか。そういう環境だから問題なのですよ。さらには今までは、セクハラを理由にすると仕事放棄として捉えられたから女性たちは苦しんできたのです。こんなことも理解できないのかなぁ。おそらく小林よしのり氏は優越的な立場でしか仕事をしてこなかったのでしょう。だから気持ちがわからない。 

 

・組織人として行かざるを得ないというのなら、それはパワハラだ。

 この指摘には同意します。ただし政府と報道機関の関係性として捉えないと本質を見誤ります。諸悪の根源は記者クラブ制度と、報道機関の役割は監視であるという自覚が薄いことにあるのです。

 

・美人を差し向けて、情報を取ろうとしているのは間違いない

 このような言説が巷に溢れ出しているので詳細は後述します。ただ一点だけ。「美人を差し向けて」という言い方自体が、すでに女性に対する蔑視であることに気づいていないようです。

 

・テーブルに堂々と録音機材を置くべきだ。その瞬間にセクハラ発言を封じることができる。

 もう笑ってしまいますね。これだけでも「セクハラとは何か」を理解していない証拠です。一つだけ指摘しておきます。録音機材を見せたら大半は取材拒否するでしょう。ならばセクハラも起きようがない・・・・。

 

・こっそり録音して、他のメディアに渡すのは卑怯である。

 では、犯罪の疑いがあるからといって盗聴が許されていますけれど、これも卑怯な行為なのですね? そもそも今回のケースは自社で報道してくれなかったからでしょ? その前提を無視して言うのは〝卑怯〟です。

 

・「公的」な付き合いなのか、「私的」な付き合いなのかを曖昧にして取材しようという姿勢が、セクハラ発言を誘発しているのだ。

 公的な立場にいる人間に取材することは、すべて「公式」なものであるはずです。それを実現するための付き合いに「公的」とか「私的」とかがあるのでしょうか。もちろん個人的に親しくなることはあるでしょう。だからといって直ちにそれが私的な関係になるわけではありません。この言い方は取材する側に責任を押しつけています。

 

・「公私混同」させて男の油断を突き、情報を引き出すという「くノ一戦法」をやるのなら、男が「私的」な感情をむき出しにするのを適当にあしらうべきなのだ。

いったい何が言いたいのかなぁ・・・まぁこれもすり替えだけど。まるでテレ朝の記者が「公私混同」をしていたみたいに聞こえてきます。けれども呼び出したのはどっちですか? しかも「私的」な感情をむき出すこと自体を拒否しているのですよ。
 だいたい「くノ一戦法」なる言葉が女性に対する蔑視と侮蔑になるのにね。21世紀だというのに、まだこんなことを言っているとは。もしかしたら小林氏は一般論と言うかもしれないので、これも詳細は後述します。

 

 しかしセクハラをなくす立場からとは、よく言ったものです。セクハラを理解していないのにね。もしかしたらブラックジョークですか? 今回の、小林よしのり氏に対する私の意見のタイトルは下記の通りです。 

「小林よしのり氏のブログから見えた欺瞞」

 

 

 

もう一人の「セクハラを理解していない男」

とりあえず下記のブログを読んでもらえたらと思います。

 

まっとうな審議を尽くし、疑惑を闇に葬らないために
 (辻元清美 活動ブログより 420日)

 

これもブログからの抜粋です。

・麻生財務大臣の懇親会での発言が週刊誌によって伝えられたそうです。
「だったらすぐに男の番記者に変えればいいだけじゃないか。被害を受けたという女性記者は、ネタをもらえるかもってついていったのだろ。触られてもいないんじゃないの」
と言ったところ、その発言もセクハラになると記者から指摘されると、
「だから次官の番記者をみんな男にすれば解決する話だ」


 開いた口が塞がらないとはこのことです。間違いなく麻生大臣はセクハラを理解していない。ちなみにだけど男の記者に変えたところで、現状ならば今度はパワハラが発生するでしょう。だってパワハラとセクハラの起きる構造は同じなのですから。
 それと男の記者に変えろと言うのなら、欧米の記者が取材に来ても同じことは言うのでしょうかね? それとも欧米の女性記者にはセクハラしないとか? ということは日本人の女性記者にだけはセクハラをするかも、ってこと?
 さすがは選挙演説で「下々のみなさま」と言った人だけのことはある。その期待を決して裏切らない人物です。でも実に悲しいのは、この男がこの国の財務大臣だという現実です。

 

 

 

能力のない男ほど女性にケチをつける

〝オンナ〟を武器にしてとか、色香で迫るとか、ブラウスのボタンを一つ外せば男は饒舌になるとか、まったく呆れるばかりの女性蔑視、さらには女性に対する侮蔑。だいたい、こういうことを本当にやる女性を見たことがあるのですか? 私は一度もないけれど。
 しかしこれらのことは昔から言われているのです。それは決まって、男の分野で女性が能力を発揮した時に、です。けれどもこれは、ただの〝嫉妬〟以外の何ものでもありません。


記者の世界も同じです。そもそもオンナや色香を武器にしても長続きするわけがないし、仮にうまくいったとしても相手がそういうタイプの男なら、それ以上のことをする女が出現すれば奪われてしまうだけです。所詮、その程度の関係なのに、そんな方法を実践する女性が本当にいると思いますか?
 同時に、相手の男性に対しても失礼だと思います。なぜなら「色香に負けて情報を流した」と言われているのと同じですから。実に失礼な話ではありませんか? 私なら怒りますし、こんな話を信じるのなら、世の中の男はみんな「色香に負ける」と言っていることになるのですよ。

 

 私の経験では能力のある男性ほど、オンナや色香を武器にしそうな女性(実際は大したことはないのですが)を嫌います。その理由は〝信用できない〟から。当然ですよね、仕事の能力や知識または気遣いで勝負できず、さらには真っ当な人間関係を築くことができない人など信用できるわけがない。そして、そんな女性と仕事をしてもロクな結果にもならないことも。〝できる男〟ほど、そんなことは全部わかっているのです。

 

これは実際に私が知っていることですが、優秀な営業成績を上げた女性を一番評価したのはトップセールスの男性だったことがありました。ですが「あれは担当者と寝たから契約が取れたのだ」と陰口を叩いたのは成績が不良な男性社員ばかりでした。
 なぜトップセールスの男性は評価したのでしょうか。理由は簡単です。それは取引先の担当者が女性の色香に惑わされないことを知っていたからです。同時に、トップセールスだからこそ契約の難しさをわかっているからです。

 

今どき「くノ一戦法」とはね。バカか、って言いたくなるけれど、たぶん実社会を知らないのでしょう。そんな方法が通用するほど世の中は甘くありません。むしろ、もし本当に色香に惑わされる男ばかりなら、そんな組織は長くは持たないでしょう。あぁ、だから最近の日本はダメなのか・・・・。と言っても「くノ一戦法」なるものを行う女性などいないのに、それでもなぜ没落しているのかなぁ・・・・、もしかしたら男はもともとダメだから、その言い訳として「くノ一戦法」に惑わされたと言いたいのかな?


ただ小林よしのり氏に代表されるような、好むと好まざるとにかかわらず現実の社会は男性中心だから、セクハラがあっても戦わなければ認められない、だから頑張れと激励しているつもりなのはわかっています。けれどもこれは「典型的な勝者の論理」なのです。
 小林よしのり氏のような〝勝者〟には、戦う土俵に上がること自体が怖いという心理がわからない。そもそも、なぜセクハラという恐怖に女性は晒されなければいけないのですか? それ自体が差別となり、苦痛となっていることがどうして理解できないのですか?

 

セクハラが起きているのは記者の世界や上場企業だけではありません。社会の隅々で起きています。いや、むしろ末端の方が多い。けれどもそこで働く女性たちはエリート女性たちと違って、知識も不足していればサポートもありません。しかし働くことをやめたら生きてゆけないのです。そんな女性たちにも〝戦え〟と言うのですか? それはあまりに酷ではないですか?

 

「#MeeTooの意味とは、今までセクハラと戦い、それでも沈黙を強いられてきた女性たちが「黙ってはいない、社会を変えるのだ」という宣言なのです。その叫びは、もはや一部の女性たちのものではありません。すでに末端で生きる女性たちをも包み込んでいるのです。それが欧米や韓国の姿なのです。どうですか? 本当に理解していますか?

 

私の印象では能力のない男ほどセクハラをするような気がしています。そしてそんな奴ほど中間管理職になったり、最悪出世してしまうのが日本という社会の現実です。けれども女性のみなさん、諦めないでくださいね。こんなバカな言動を信じる男などごく一部ですから。それとセクハラ男は害虫と同じです。根気よく駆除してゆきましょう。そのためにはどうすべきか、それを考えていたら答えを提示してくれた記事に出会いました。

 

〈時代の正体〉記者の視点 黙認しない「#YouToo」と言う
 (カナコロ 神奈川新聞より 420日)    

 

この記事に100%賛成します。私も決して黙認しないで「#YouTooと言います。

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Author:カイトアキラ
2017年の衆院選は歴史の転換期の一つに数えられるかもしれません。それは良い意味なのか悪い意味なのか、まだ誰にもわかりません。ただ私の感覚では悪い方向へと向かっているという気持ちが強くあります。しかし決して諦めるつもりもありません。私個人のできることなどたかがしれていますが、やらないよりやった方が良いことは間違いありません。そんな気持ちで今後もブログを続けます。

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