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この国の未来を考える

2018・新潟知事選から見えたもの その3

再稼働を容認するのか、それとも・・・・

 知事選から一週間も経たないうちに「原発再稼働」を匂わせる発言を花角新知事がしているようです。まぁ、さっそく首相官邸や経産省に〝ご愛嬌〟を振り撒きに訪問したようですから、予想通りと言えばその通りでしょう。ただ、事はそう簡単ではないのも事実です。二・三年は時間を掛けるとは言っているものの、実際どうなるかは疑問ですが、仮に再稼働容認したら反発が大きくなるのは必然でしょう。再び知事選で判断してもらうと言っていましたが、そんなことをしなくても「リコール運動」が起きるのは間違いないですから、嫌でも〝審判〟を受けることになります。

 

安倍晋三氏が三選をすれば再稼働の圧力が増してくるのは確かです。その場合は、むしろ早めに容認して原発を稼働してしまう可能性が高いと思われます。もちろん反発が大きくてリコールが成立するかもしれませんが、それはやってみなければわかりません。
 私は、沖縄に対して行っているのと同じことをやるのでは、と考えています。それは〝後戻りできない現実〟を見せつける、という卑劣な行いです。

 

 実際は後戻りができないなどということはありません。しかし稼働している原発を停止させる権限は知事にはないのです。そもそも法的には容認しなければ原発を動かせないという根拠もない。ただ今までは、立地自治体の同意なしでの原発稼働はないという、実に心もとない慣例によって保たれているに過ぎないのです。ですからリコールさえ成立しなければ、のらりくらりと時間稼ぎをして原発稼働が当たり前という状態にしてしまう。そしてそれを〝後戻りできない現実〟として諦めさせる策略。まさしく沖縄の辺野古でやっていることです。

 

 ただ原発はあまりに反発が大きいので再稼働ができない可能性もありますから、二・三年先では安倍政権ではないことも十分に考えられるので、廃炉ビジネスを利権と考えている連中がいる以上は、もしかしたら政権が変わった時に方針転換があり得ると私は思っているのです。

 

 

野党統一候補はなぜ勝てなかったのか?

 得票数を見れば、負けたというより勝てなかったと表現した方が正しいでしょう。言い換えれば、もう一伸び足りなかった。確かに前回よりも投票率の上がった原因は与党系の票が増えたからですが、これはすでに指摘した通り、本来なら投票に行くべき層が2016年の選挙では棄権したに過ぎず、今回は投票所に行ったということだけなのです。新潟市で見れば野党系の減らした数は1万未満ですから、争点隠しの「抱きつき戦術」の効果があったことは事実だとしても、決して大きく票を減らしたわけではありません。しかし、それでも減らした事実を見逃すわけにはいけません。

 

では得票数をもう一度確認してみましょう。
花角英世氏 546,670  池田千賀子氏 509,568  安中聡氏 45,628

 

 野党陣営の中で選挙後に、池田氏と安中氏の票を足せば花角氏を上回っているのだから県民の意志は示されている、と言った人がいました。はっきり言って「がっかり」です。こんなコメントをしているようでは永遠に勝てないと思います。

 

ここでのポイントは2016年との比較です。ある程度の規模の選挙になると必ず泡沫候補がいます。しかし大半は有効投票数の1%程度で、ほとんどが供託金を没収される票数しか取れません。今回の有効投票数は約1,110,000票ですから、安中氏の得票では確かに供託金没収の対象です。けれども5%近くに達しているのです。というのは前回の知事選では2人が立候補して、その得票数は2万以下だったのですが、今回は実に25千近くも増えているのです。
 もちろん、どんな選挙でも泡沫候補に投票する層が一定いることは事実です。ですから45千票のうちにも、そのようなものがあることは間違いないでしょう。しかし、そのような票がいきなり25千も増えるとも思えない。やはりこれは何か理由があると考えるのが自然でしょう。ですので、その理由を言及する前に下記の記事を提示しておきます。

 

新潟知事選 3候補に聞く
(産経ニュースより 68日付)

 

安中聡のブログ(Yahooブログより)

 
【新潟県知事選挙2018】安中聡氏の経歴・プロフィール
 (松坂こた堂接骨院ホームページより)

 

 読んでもらえばわかるのですが安中氏の主張は明確でした。「原発反対」と「米山県政の継承」そして〝しがらみ〟がないということです。確かに選挙の際には如何なる組織にも頼らず、選挙カーのドライバーと安中氏の二人だけで遊説を行ったようです。
 そんな安中氏は池田千賀子氏に対して正当な疑問を呈しています。なぜ「県民投票」なのか? どうして原発は動かさない、再稼働を容認しないとはっきり言わないのか、と。

 

確かに原発再稼働を容認しない、または原発をゼロにすると言いながら、検証結果が出たら県民投票をするというのは〝明らかな矛盾〟です。仮に検証結果が安全と出たら、知事としては反対だけれど、県民がOKなら再稼働を認めるということなのでしょうか。それはおかしいとしか言いようがない。なぜなら原発ゼロを目指すのなら、検証結果がどう出ようが「原発は廃炉にする」と言う方が筋の通った主張ではありませんか? でも県民投票という形で〝曖昧〟にしてしまったのです。
 その理由を安中氏は「連合に対するしがらみ以外の何ものでもない」と指摘しました。まさに核心を突いています。ですから25千票の中身は、その曖昧さとしがらみを嫌い、安中氏の指摘と主張に共鳴した人々の票だったと思えてなりません。反原発・反自公・反安倍という強固な意志を持ち、必ず投票所に行くという、本来なら池田氏に投票するはずだった人々なのです。

 

 さらに付け加えるなら実現できるかどうかは別にして、与党系候補は想像できる形でインフラ整備を掲げました。しかし野党系が対抗できるものを提示できたかと言えば答えはノーです。例えば、再生可能エネルギーや自然エネルギーの技術は格段に進歩して産業として成立し始めているのに、その具体的な形を示すことができなかった。それなりに訴えていることは知っています。けれども政治家よりも、実際に取り組んでいる企業人の方がわかりやすいし説得力がある。しかし残念ながらそんな姿はなかったようです。これは新潟に限ったことではありませんが、ここが野党系の最大の課題と言えるでしょう。まぁ私が指摘しなくても、わかっている人は多いと思いますけれど。

 

 安中氏は地元である五泉市でも4千票に届いていません。ということは4万以上の票を、組織がないにもかかわらず他の地域から集めたことになるのです。野党系はその事実を、はたして重く受け止めているのでしょうか。
 今回の敗因は与党系が主張で抱きついてきたにもかかわらず、池田氏の主張が曖昧で戦う姿勢に疑問を持たせたことではないでしょうか。ですから安中氏に票が逃げた。もしたかが25千票と軽く考えたら、次回も必ず負けることは間違いありません。

 

しかし今回の知事選ではっきりしたことがあります。それは安倍政権に反対する人々が一定数存在し、なおかつ選挙で確実に投票するという事実です。ですから安倍政権批判を前面に出したことは間違いではありません。むしろ、まだ足りないぐらいかもしれないのです。ただその場合には、安倍政権後の、しかも野党が政権を取った時の世の中を、少しでもイメージできるような戦略が必要になってくるでしょう。さらには連合依存から脱却できるのか。それができれば無党派層ではなく、無関心層の数%を取り込むことができるかもしれません。そうなれば本当の意味での政権交代も夢ではないと私は思っています。

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Author:カイトアキラ
2017年の衆院選は歴史の転換期の一つに数えられるかもしれません。それは良い意味なのか悪い意味なのか、まだ誰にもわかりません。ただ私の感覚では悪い方向へと向かっているという気持ちが強くあります。しかし決して諦めるつもりもありません。私個人のできることなどたかがしれていますが、やらないよりやった方が良いことは間違いありません。そんな気持ちで今後もブログを続けます。

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