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この国の未来を考える

日本人が「出稼ぎ」で海外に行く日がやってくる?

サッカーの日本代表が負けたこともあり、ようやく落ち着いたのかなと思っていたら昨日のニュースには驚きました。あまりに事が大きいので私にはコメントできませんが、日本だけでなく世界をも震撼させた事件は一つの区切りを迎えたのかもしれません。
 でも死刑制度については色々と考えさせられます。被害者の遺族にとっては、その罪を償うには死をもって臨むしかないと考えるのは当然ですし、そう言っても冤罪の可能性や、事件の真相解明ができなくなる面もあるからです。ただ世界の流れは死刑廃止に傾いていることを忘れてはいけないでしょう。

 

 

日本の没落がもたらすもの

 この記事に接した時、すでに始まっているとは思っていたけれど、この現実を見せられると気持ちが沈んできます。ついに逆転現象が始まったようです。

 

韓国の飲食店で接客 ワーホリの日本人女性、強制退去
(朝日新聞デジタルより 75日付け)

 

 ワーキングホリデーとは2国間の協定に基づいて、青年(18歳〜25歳または30歳)が異なった文化(相手国)の中で休暇を楽しみながら、その間の滞在資金を補うために一定の就労をすることを認める査証、および出入国管理上の特別な制度です(ウィキペディアより)

 

 記事によると、風俗営業に関する業種に従事することは韓国では禁止されており、強制退去になった日本人女性は、隣に座って接客をしたとあるので、これは日本でも風営法に該当する仕事になります。
 ワーキングホリデーの主旨から言えば、このような仕事は確かに相応しくないとは思います。どのような経緯で従事したのかまでは書かれていないので、予断を持ったことを言うつもりはありません。しかし、嫌韓の激しいネトウヨくんたちにとっては発狂しそうな出来事でしょうね。よりによって韓国とは、とか言って罵倒や中傷する声が聞こえてきそうです。

 

 私は「あぁ、ついに」という感想と同時に、多くの東南アジア系の女性たちが、日本で風俗業に従事したバブル期を思い出しました。最も多かったのがタイとフィリピンでしたが、中には強制的に売春させられるケースもあったのです。確かフィリピン女性だったと思いましたが、暴力団から逃れる際に死んでしまったことがあり(殺された可能性もあったようです)、それがフィリピン国内で報道されて国際問題になったこともありました。

 

なぜ多くの女性たちが日本に来たのか。それは稼ぐためです。貧しい地域の人々が裕福な地域に流れるのは資本主義の原理ですから、バブル期の日本がそうなるのは自然なことでした。
 当時の私は二十代後半から三十代にかけての頃だったので、アジア系の人々を街で見かけることが驚きでもあり、ある意味新鮮でもあったことを覚えています。しかしその裏で深刻な経済格差があることを知ったのは、もう少し後になってからでした。

 

あれから三十年が経ちました。アベノミクスで経済は好調だというのは「真っ赤なウソ」です。バブルを経験した者からすれば、本当に景気が良ければ、その恩恵が社会の隅々まで行き渡ることを知っていますから。
 今は一部の者だけが富み、大半の人々の生活は苦しくなっているのです。それはキャバクラなどの風俗業を見ればわかります。バブル期のキャバ嬢さんたちは、高校出たての女の子でも月収が40万を超えるのも珍しくありませんでした。ですが今は、ほとんどの女の子たちが仕事を掛け持ちしているのが現状なのです。末端にこそ、社会の真の姿が表れるという見本がここにあります。

 

 日本経済の劣化はもう止められないでしょう。けれどもどんなに落ち込んだとしても、経済的に恵まれた家庭に生まれた人は、これまで貯えられてきた社会資本の恩恵を受けることができるのです。なぜなら費負担ができるからで、その最たるものが教育なのです。しかし経済的に乏しい家庭に生まれた人は負担ができない。であれば生きてゆくためには働くしかありません。
 ところが愚劣な政権はアホな経済政策によって、この国の産業を衰退に追いやっています。しかも大半の労働者を奴隷化するための法律まで作りました。ならば、こんな国で生きてゆきたくないと思っても不思議じゃないし、仮に生きてゆこうと思っても、衰退してゆく国にはロクな仕事もないのが常です。そうなると海外で働くしかなくなってくる。

 

 けれどもこれまでの日本は、特にアジアの人々には差別的な待遇をずっと行ってきました。その一例が「外国人実習生」です。最近ではだいぶ改善されたとはいえ、まだまだ多くの問題を有しています。そんな差別を行ってきた国の若者が、経済劣化によって逆の立場になる可能性が出てきたのです。その時にどんな待遇を受けるのか、それを想うと暗澹たる気持ちになってしまうのです。

 

今回の韓国での待遇がどうだったのか、それを知ることはできません。けれども16人が一斉にと考えると仲介した人間の存在を伺わせます。その様相は、バブル期に東南アジアの女性たちを連れてきたのとダブってしまうのです。もっとも最近の韓国は人権を大切にしますので、バブル期の日本のようなことはなかったでしょう。
 

資本主義の原理を考えれば、貧しい国から豊かな国へ人が流れるのは自然なことですから、それを止めるには法律で縛るか、もしくは経済を豊かにするしか方法はありません。いや、もう一つありました。それは人権を最も大切にする国になることです。なぜならどんなに金を得たとしても、人権を侵されるぐらいなら貧乏の方がいいと考えて海外で働こうとはしないからです。
 なぜかと言えば、日本で働こうとするアジア人の多くは、日本は先進国だから自分たちの人権が守られ、さらには労働条件も良いはずだと錯覚してやってきます。ところが実際は劣悪な労働条件で人種差別も受ける。ですから実態を知ると例外なく後悔するのです。これを日本の若者に当てはめれば理解できるでしょう。労働条件が劣悪で人権も守られないとしたら、そんな国に働きに行くと思いますか? たとえどんなに生活が苦しくても。

 

私の願いは、日本の若者たちが海外で虐待されたり搾取されたり、さらには人権を奪われたりしないことです。そんな光景は絶対に見たくないし、生活のために若者が海外で働くとしたら、そんな不幸なことはないと思います。

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カイトアキラ

Author:カイトアキラ
2019年は強権国家への道を阻むことができた最後の年だったと、20年後や30年後に言われているかもしれません。もっともその時、日本という国家または日本人という民族が存続しているのかわからないけれど。
今夏には参院選があり、同日選も取り沙汰されています。ここで、少なくとも参院選で与野党が逆転しなければ「安倍独裁」が冗談ではなくなるでしょう。けれども野党の動向を見ていると心もとないと言うしかありません。しかし諦めたらそれで終わりです。微力ながら発言を続けていきます。

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