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この国の未来を考える

宮川紗枝選手に、今もっとも必要なことは

 はじめに、北海道地震で被災された方々に対してお見舞い申し上げます。一日も早く復旧し、安心した生活が送れることを切に願います。

 自民党よ、緊急事態条項などという〝愚かな憲法改正案〟を吠える暇があったら、今の緊急事態に対処できるよう政府を突き上げるべきだ。もちろん関西空港もしかり。総裁選など、どうでもいい!

 

 

暴力は指導ではない

 

 昨日、宮川紗枝選手に対する速水元コーチの暴力映像がFNNで放送されました。この映像を見てすぐに思い浮かんだ言葉はDV(ドメスティックバイオレンス)でした。

片方は男性で、あれだけの体格差があり、しかも相手は小柄で、三年前ですから十五歳の少女です。なんとおぞましいシーンでしょうか。告発されるのが当り前で、むしろ遅すぎるくらいです。本来ならもっと以前に対処されるべきものでした。それが今頃になったということは、それだけ体操界の病巣が根深いことを証明しています。さらには言葉で指導できないのなら、この元コーチにはそもそも指導能力がないのです。私にはむしろ処分が甘いとさえ思えます。少なくとも数年は停止にすべきだし、復帰の条件としては専門家のカウンセリングと、問題がないと判定される必要があると思います。

 

【独自】速見コーチの「暴力映像」 宮川選手を平手打ち(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース

 

 タレントの坂上忍氏が「もはや叩くレベルではない、殴っている」と指摘していますが私も同意します。これは明らかな〝暴力〟です、いや〝傷害事件〟と言うべきだと思います。欧米なら間違いなく逮捕でしょう。日本でも、本人の告発があれば逮捕される事案だと考えます。これを「熱血指導」とか「麗しき師弟愛」などと称する人は、一度カウンセリングを受けるべきですね。

 

 私は、宮川紗枝選手の言動に違和感を持ちました。その理由は、暴力を受けているにもかかわらず、まだ指導を受けたいと望んでいたからです。暴力はいけないけれど自分はそうは感じていなかった・・・・。どうやら、これが如何に異常なことなのか本人は気づいていないようです。言い換えれば異常な指導に〝洗脳〟されている、もしくは〝呪縛〟から逃れられない。

 こうなると、塚原光男氏の発言と伝えられている「まるで宗教みたいだ」という言葉が俄然説得力を帯びてくるのです。

 

ベテラン女性記者が会見で速見元コーチと宮川選手の“不都合な真実”を暴露 〈週刊朝日〉  アエラドットより

 

体操取材歴40年のテレ朝・宮嶋泰子氏「私のところに誹謗中傷もかなり来ています」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

 

 どうやら私と同じ印象を持った人が他にもいました。こられの記事が事実なのかどうか、その判断材料を持っているわけではないので言及はしませんが、宮島氏の視点で見ると、今回の騒動の様相が当初の報道とは大きく異なってくることは否定できません。ですから、やはり第三者による検証が必要なことだけは間違いないと思います。

 

 

DVを我慢することは美徳ではない、愚かな行為である。

 

 ここではDVという視点で言及したいと思います。過去に私は二人の女性からDVで相談を受けたことがあります。詳細は省きますが、この二人には共通点がありました。それは、暴力を受けることは嫌なのだが、夫とは別れたくないという感情があったことです。それらをまとめると下記のようになります。

 

●普段は優しいから → セックスとも関係してくる

●暴力以外では何の不満もない

●殴ることも夫の愛情表現だと信じ込み、自分は愛されていると思い込んでいる

●子供には良き父親だから、私さえ我慢すれば・・・・

●私が至らないのが原因だ、だから夫は悪くない

 

 DVで悩んでいるからこそ相談しているはずなのに、こんなことを言われたらアドバイスの言葉が見つかりません。どんな理由があろうとも、暴力を受けねばならない理由など存在しないと何度言っても、こんなことを言っているうちは聞く耳を持たないのです。けれどもそれは、ある意味当然なのです。

 なぜなら暴力によって全人格を否定され、抵抗することを許さず、耐えることを要求される。DV男は、ただの自己満足ためにやっているのに、それに気づかず、殴られる理由づけを見つけて耐えようとしてしまうのです。それはもう人格を破壊されているのであって、私はこれを、DV男による「洗脳」もしくは「呪縛」と呼んでいます。

 結論は、何人であれ殴られる理由など存在せず、暴力を振るう側が100%悪いと認識しない限り、DVを受けている女性は死を選ばざるを得なくなるのです。幸いなことに二人の女性は殺される前に気づきました。一人は、今度こそ殺されると思ったと言って、腫れた顔のまま私の所に逃げてきました。もう一人は、子供に手を出しそうになったので決心できた、と言っていました。ちなみに二人は再婚して、幸せかどうかはわかりませんが、少なくともDVとは無縁の生活で離婚もしていません。

 

では宮川紗枝選手に当てはめてみましょう。


●叩くのは私のことを思ってだから気にしない

●ここまでになったのはコーチのおかげだし、成績が良ければ喜んでくれる。だから私が我慢すればいい

●殴った後は謝ってくれるし、優しく指導してくれる

●私が頑張ればコーチの評価も上がる

●こんなに私のことを思ってくれるコーチは、この人しかいない

 

 映像を提供した人は第三者ですが、カメラアングルから推察すると偶然撮ったというより、何かを撮ろうとした意志が伺われるのは明らかです。ならば、日常的に行われていたという証言も信憑性が増してきます。

 

 映像を見せられた元コーチは記憶をしているようですが、このシーンで恐ろしいのは、宮川紗枝選手がまったく避けようともせず、ただ無抵抗に殴られていることです。常識的に考えれば身をすくませるなり、顔を伏せるなりすると思うのですが、そういう行動がまったく見られない。

 これはいったいどういうことなのでしょうか。表情が見えないので判断できないですが、この様子から推測すると、やはり暴力は日常的にあり、それを受け入れることに慣らされてきたのではないか。要するに当り前のように殴られる日々。けれども黙って耐えていれば、また褒めてくれるし優しくもしてくれる。だから無意識のうちに身体が暴力を受けいれてしまう。私にはそんなふうに思えてならないのです。

 

 もしかしたら宮川紗枝選手は記憶がないというかもしれません。しかし本当に覚えていないとしたら、それは虐待を受けている子供が嫌なことを忘れるために、虐待そのものを意識から失くしてしまう行動と同じではないでしょうか。本当は嫌だったけれど、嫌われたくないから耐えてしまう・・・・。

 親の虐待による子供の死亡事故が絶えません。しかし虐待を疑われている子供を児童相談所が聞き取りをすると、叩かれたりしていないと答えることが多いそうです。これは児童心理学から言えば当然の行動らしく、親の悪いところを言わないのが普通なのだそうです。その理由は〝嫌われたくない〟から。なんとも悲しい行動原理ですが、宮川紗枝選手にも同じ原理が働いているのではないかと思えてなりません。

 

 

体操界の病巣は根深い

 

 繰り返しになりますがもっとも深刻なのは、傷害事件まがいの暴力を受けながら、まだ同じ人間に指導を受けたいという精神なのです。本来ならあり得ない。しかし現実に起きているのです。体操界の人間は、なぜ疑問を持たないのでしょうか?

 

体操界がすべきことは、今までの指導は間違っている、暴力を伴った指導など存在しない、むしろ妨げにしかならず、あなたはずっと「洗脳」されてきたのだと、強い意志を持って導くことです。それができないとしたら、DV元コーチを容認してしまうことになるのです。

 もう一度言います。今までの指導は間違っていた、暴力がなければ、あなたはもっと優れた選手になっていた、と断言すべきなのです。

 

 元コーチの暴力と塚原夫婦のパワハラは、まったく別問題と言うべきでしょう。引き抜き云々については、どちらの言い分が正しいのかを判断するのは極めて難しい。しかし宮島氏の、暴力問題がパワハラ問題にすり替えられた、という指摘は説得力があると思います。

けれども仮にそうであったとしても、70歳の夫婦が、いくら実績があるとはいえ協会の幹部に居ること自体が組織としては問題があります。ですから腐った部分の改革は大いにやればいい。ついでに言えば、謝罪の意志を示した以上は非を認めたことになるので、ここは二人とも辞任すべきです。しかし自らのクラブで指導することを制限する必要はないでしょう。老婆心ながら、くれぐれもお二人には〝老醜〟を晒さないことを願ってやみません。

 

 最後に、もしここで体操協会が元コーチを早目に復帰させて宮川紗枝選手の指導に当たらせたら、それこそ世界の笑い者になるでしょう。日本の体操界は暴力を伴う指導を容認している、ってね。

 そして、ここで宮川紗枝選手の「呪縛」を解いてやらねば、彼女の人間性にも大きく関わってくるのは間違いありません。さらには将来指導者になった時、同じあやまちを繰り返す可能性も極めて高いのです。よく言われていますよね、虐待を受けて育った人は我が子を虐待してしまうことが多い、と。

 

 女性のみなさん、どうか宮川紗枝選手を救ってあげてください。特に精神科医やカウンセラーの方々にお願いします。なぜなら、あなた方も彼女の言動に異常性を感じたのではありませんか? このまま自浄能力のなさそうな体操界に任せておくと、宮川紗枝選手が壊れてしまうのではないかと危惧しています。


 しかしそれにしても体操界というのは不思議な所です。今回の騒動で発言しているのはタレント活動をしている元選手ばかり。けれども内容は〝お粗末〟の一言というか井戸端会議の悪口としか思えません。

どうして現場で仕事をしている人の声が聞こえてこないのでしょうか? 考えられる理由は二つです。一つは報道されている通り締め付けがきつくて、やたら発言できない環境にある。もう一つは、そもそもパワハラではなく、スポンサー契約に纏わるゴタゴタと、協会内部の内輪もめに利用されただけ、なんて思えてくるのは私だけでしょうか・・・・?


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Author:カイトアキラ
2019年は強権国家への道を阻むことができた最後の年だったと、20年後や30年後に言われているかもしれません。もっともその時、日本という国家または日本人という民族が存続しているのかわからないけれど。
今夏には参院選があり、同日選も取り沙汰されています。ここで、少なくとも参院選で与野党が逆転しなければ「安倍独裁」が冗談ではなくなるでしょう。けれども野党の動向を見ていると心もとないと言うしかありません。しかし諦めたらそれで終わりです。微力ながら発言を続けていきます。

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