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この国の未来を考える

飼い慣らされた民族で良いのですか?

 気がついてみたら、もう三週間も投稿をしていませんでした。書かなかった理由は特にはないのですが、自民党の総裁選と沖縄知事選という、今後を占う上で重要な出来事の結果が関係していると思います。なぜなら、予想に反して安倍首相が苦戦を強いられ、接戦が予想されていた知事選では玉城デニー氏が大勝利したからです。多くの国民と同じように私もホッとしたからです。

 

巷では「安倍政権の終わりの始まり」と言われていますが、確かにそうかもしれません。なぜなら今回の組閣メンバーを見ると、今さら各派閥との協調路線など取れるはずもないので、改憲を含めて〝行けるところまで行ってしまえ〟という意図を感じるのです。もっと言えば安倍氏には、もうこの選択しか残っていなかった。その理由は、利に聡い(さとい)国会議員連中から足元を見られ始めているからで、しかも自民党員からも嫌われているのです。唯一の味方は「お友達」だけという現実が否応なくある。なんとも淋しく、悲しいことでしょう。けれども〝自業自得〟だから同情の余地はありませんが。

 

 

沖縄に於ける不思議な言説

 

 東京都の小金井市議会で、共産党が賛成を撤回したことから、陳情に基づく意見書の提案が見送られました。意見書の中身は以下の通りです(1018日・東京新聞、こちら特報部より抜粋)

1、新基地の建設中止と普天間飛行場の運用停止

2、普天間の代替施設の候補地を、沖縄以外の全国すべての自治体とする

3、米軍基地が必要か否かについて、当事者意識を持った国民的議論を行う

4、必要だとの結論に至れば、公正で民主的な手続きにより(候補地を)決める

 

提案した方の基本的な考え

「すべての自治体に普天間の代替施設が来る可能性があると国民が自覚した後に、米軍基地の必要性を議論すべき」

 

基地を引き取る会・東京のアドバイザーである、東京大学大学院教授の高橋哲哉氏(哲学)は、

「本土の人たちが日米安保に賛成するなら、本土に米軍基地を引き取り、沖縄の負担を代替すべきだし、引き取らないのなら安保条約を見直すしかない。沖縄の基地問題の責任者は本土の有権者だ」

と答えています。

 

 高橋教授の言い分は、まさに正論です。さらに提案者の考え方も「本当に米軍基地が必要なのかどうか、まずはそこから議論すべきだ」というのも、まさしくその通りです。

 ちなみに共産党が賛成を撤回した理由は、本土に基地を移設することを容認しているかのように思われかねないから、というものでした。もともと安保条約自体を反対しているのだから、これもまぁ、ある意味正しい行動かもしれません。

 

 いずれにしても自らの国に、いくら同盟としての条約があるからといって他国の軍隊が常駐し、しかもその基地は無論のこと、軍人の行動さえ〝治外法権〟になっている現実に、何の疑問を持たない民族など地球上に存在するのかと、私のような人間はついつい考えてしまうのです。けれども日本人という民族は、どうやらそうみたい。というか、そこまで「飼い慣らされてしまった」と言うべきなのか。

 

 上記のように感じたのは下記の記事に接したからです。どうも沖縄県民にも〝飼い慣らされ〟が進行しているようです。

 

カンニング竹山「沖縄基地問題はややこしいという偏見は原発と同じ構造」

 (アエラドットより、1017日)

 

 カンニング竹山氏の言っていることは基本的に間違ってはいないのですが、アメリカがなぜ沖縄を占領したのか、その事実関係は理解していないようです。日本が沖縄を差し出したのではない。あくまでも米軍が沖縄を占領したのです。

 この件に関しては機会を改めで言及するとして、私が気になったのは以下の文面です。

 

・・・・沖縄の人がわからずやなんじゃなくて「普天間だけどっかにやって」はわかりすいし、本音だと思うんですよ。アメリカに全部出て行って、っていうのは無理だってわかってるから、普天間だけどっか行って! わざわざ辺野古に作る必要ないじゃん、って。そう言っても辺野古の工事も始まってるから心の中では、どうせ造るでしょって、みんな思ってるとも言ってました。

(読みやすくするために句読点をいくつか入れ、いくつかを削除しました)

 

「アメリカに全部出て行って、というのは無理だとわかっている」

 よく聞く言説ですね。でも私は、こう問いかけます。

「どうして無理だ、って言えるのですか? その根拠は何ですか?」

 

 竹山氏がどう思っているのかわかりませんが、この記事の危険なところは、沖縄の人々の多くが「米軍に全部出て行ってもらうのは無理だ」と思っていると誤解を招き兼ねないことです。

 本当にそうでしょうか? もし沖縄の人々が、特に若い人たちがそう思うのだとしたら、日本政府と米軍は見事に沖縄県民を「飼い慣らした」と言えるでしょう。そうです、大半の大和民族を飼い慣らしたように。だって日本国民の八割近くが日米安保条約を支持していると言うじゃないですか。でも、中身をまったく理解していないけれど。まさしく世界に恥を晒す民族と言えますね。

 

 沖縄に於ける不思議な言説としたのは、故・翁長知事ですら「米軍すべてに出て行ってくれ」と言っているわけじゃない、と明言していたことからもわかるように、なぜか米軍の完全なる撤退が主論にならないことです。言っているのは共産党だけですが、本来なら、これこそが目指す目標であって、県外移設はあくまでも撤退の過程に過ぎないのです。そういう意味では意見書の中身は、この国の問題点を突いていると言えるでしょう。

 

 今、本土の人間がすべきことは、本当に米軍の駐留が必要なのか、本当に安保条約が日本の防衛に必要なのか、それを議論して結論を出すべきなのです。少なくとも野党は議論を提起すべきでしょう。

 ちなみに言っておきますが、米軍によって沖縄は軍事占領されたのです。それは今も形を変えて続いている。本当に日本が独立国というのなら、まずは沖縄から米軍を撤退させるのが政府のやるべきことなのです。しかし大半の日本人は、沖縄の人々を日本人と認めるのは〝口先〟だけの〝御都合主義〟です。

 諦めてはいけないのです。ベトナムを見てください。数十年を擁してフランス・アメリカを追い出したではありませんか。そして、自分たちのことは自分たちで決めるという「民族自決」を実現したではありませんか。


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カイトアキラ

Author:カイトアキラ
2019年は強権国家への道を阻むことができた最後の年だったと、20年後や30年後に言われているかもしれません。もっともその時、日本という国家または日本人という民族が存続しているのかわからないけれど。
今夏には参院選があり、同日選も取り沙汰されています。ここで、少なくとも参院選で与野党が逆転しなければ「安倍独裁」が冗談ではなくなるでしょう。けれども野党の動向を見ていると心もとないと言うしかありません。しかし諦めたらそれで終わりです。微力ながら発言を続けていきます。

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