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大坂なおみさんの文化的背景は決して「日本」ではない

本当に誤訳なのか?


日清食品のアニメ広告による〝ホワイトウォッシュ〟問題を大坂なおみさんが「気にしていない」「なぜ騒ぐのかわからない」と報道された件で、朝日新聞が誤訳を認めて127日に訂正をしました。

この件に関してはリテラが一早く歪曲や誤訳ではないかと指摘し、その後にはハフポストやBuzzFeedが後追い記事を配信して、少なくとも今は誤訳であることが確定したようです。

 

もちろん私には英語を訳す能力がないので、リテラが日本語に訳した内容を読んだだけです。しかし、どうひいき目に解釈しても、何をどう間違えるのか理解できませんでした。少なくとも日本語の文脈として「気にしていない」とか「なぜ騒ぐのかわからない」になりようがないのです。そもそも使っていない言葉を勝手に用いている。これは誤訳ではなく、歪曲もしくは改竄に限りなく近いのではないか、と思えてなりません。

 

確かに記事にする場合は限りがあるので会見のすべてを掲載することはできません。ですから要約すること自体はまったくかまわない。けれども発言の主旨が捻じ曲げられた、もしくは事実ではなかったのなら、それは何かしらの意図があると考えるのが自然です。

その観点に立つと、いわゆる〝ホワイトウォッシュ〟という差別行為だったとしても、大坂なおみは意に介さなかった、それほど器の大きな人間なのだ、という〝美談〟にしようとしたのではないか、と私のような人間は勘繰ってしまうのです。

 まぁそこまでの「悪意」はないにしても、この問題を最初に取り上げたのがニューヨークタイムズだという事実からしても、日本の報道機関が差別に関して如何に鈍感であるかを証明された出来事でもありました。

 

大坂なおみ選手「なぜ騒いでいるのか分からない」は誤訳 日清のCMめぐる国内報道

  (BuzzFeed Newsより)

 

日清CMに大坂なおみがコメント「次回は私に相談を」 ホワイトウォッシュでは?と物議

  (ハフポストより)

 

大坂なおみが日清ホワイトウォッシュ問題を「気にしてない」「なぜ騒ぐ?」は誤報道!別の質問への回答を歪曲・誤訳

(リテラより)

 

 

 

「日本人」に仕立て上げようとしているけれど・・・

 

 大坂なおみさんの偉業に水を差すつもりはもちろんありません。そもそもテニスという競技自体に興味がないということもあるけれど、私にとっては一人のプロテニスプレーヤーに過ぎないし、選手として何がどう凄いのかもわかりません。でも4大大会で勝つのだから優れた選手ではあることは間違いないでしょう。

 しかし私にとって、テニスプレーヤーとして最も印象に残っているのは伊達公子さんです。身体的に劣っているのは明らかでしたが、ウインブルドンでは拾いまくるプレーでベスト4になりました。眠い目を擦りながら生中継を見ていたのを今でも記憶しています。

 昔からテニスは西洋人の独壇場でした。確かに戦前には活躍した日本人プレーヤーがいたけれど、その身体的差異は如何ともし難いものでした。ですが伊達公子さんは、身体的には劣りながらも運動能力と努力で世界と戦ったのです。そう意味では風貌も明らかな日本人ですから、親近感と親和性を持つのは当然のことでした。

 

 全豪オープンの優勝で大坂なおみさんは世界ランク1位になるらしいですね。それを伝える記事には「アジア勢とか、日本人として」などと書かれていました。確かに大会に出場する際の国の登録は日本としているようです(国ごとに登録することを初めて知りました)。ですから日本勢とかアジア勢と表現すること自体は間違いではない。けれども素朴な疑問として、いったいそんなことに何の意味があるの? と問いたくなるのです。それに彼女のプレースタイルは従来のアジア選手とはまったく違いますしね。

 

 彼女は「私の肌は褐色」とはっきりと言っていますし、容姿からしても、アジア人や日本人と表現するには少し無理があります。韓国のメディアには「日本人初ではなく、日本国籍を持つ人では初めて」と表現すべきでは? と皮肉を込められている記事がありました。

 アホなネトウヨが騒ぎそうな記事ですが、まぁ指摘は正しいかなと思います。けれども「私は私」と彼女自身も言っているように、テニスのプレーに国籍や民族や人種などは関係ないのです。ハイチ人の父親を持ち、その遺伝子を強く引き継いだ女性がプロテニスプレーヤーとなり、遂に世界ランク1位になった。けれども、たまたま彼女の母親が日本人だった。テニスとはまったく関係ないし強くなった要因でもない。それなのに彼女のメンタリティは日本人に近いとか、日本語は苦手でも心は受け継いでいるとか、御伽噺に過ぎないようなことばかりを言っている日本人には呆れるばかりです。

 誰も気付かないのかな? 大坂なおみさんの、日本人に対するリップサービスだということを。

 

 

 

文化の背景は紛れもなく米国である

 

 今回の「気にしていない」報道で彼女のインタビューをじっくり読みました。はっきり言って「気にしていない」どころではない。むしろ「人種差別」に関しては慎重に言葉を選んでいることが伺われるのです。さらに他者を批判することにも、正確な情報を持っていない限りやらないと発言することは、多民族社会で育ったゆえの防御策と考えるのが自然なのです。そうなのです、もしアメリカで他者を批判する時は、人種問題が絡んでくるので事実に基づかない限り決してやってはいけない。ましてや彼女は、中南米系とアメリカでは見られているはずですから間違いなくマイノリティーです。日本人は単一民族だ、などとアホなことを言う人間が多い国とはまったく違う。だから断言できるのです。彼女は「人種や差別問題」には間違いなく敏感だろうと。

 

 大坂なおみさんが、なぜ登録を日本としているのか、その理由を解説している記事がありました。

 

二重国籍の大坂なおみが日本登録で出場する理由とは(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

 

 なるほどね、と思いました。確かに戦略的に正しかったようです。なにしろ競争する絶対数が違うし、日本だったら能力でいっても目立つことは間違い。その結果、日本テニス協会の支援を受けられたことは幸運でした。確かにそういう意味では母親が日本人だったことが良い結果をもたらしたとは言えるでしょう。だからハイチ人の父親は、今でも日本テニス協会に恩義を感じているので登録を日本にしていると書かれています。

 でも、これって日本人のメンタリティかな? どの国の人でも、どの民族でも持ち合わせているものだと思うけれど。大坂なおみさんより、むしろハイチ人のお父さんの方が日本人の感性に近かったりして。けれど、これも大したことではないですよね、日本人に仕立て上げることへの理由にもならない。

 

 私には今から心配することがあります。それは、大坂なおみさんが十分に活躍できなかった時に、今のような対応を日本人がするだろうかという疑問です。さらには容姿風貌から、明らかな日本人女性と対戦した時、大坂なおみさんに声援を送る人がどれだけいるだろうか、ということです。

 なにしろ〝ご都合主義〟が大好きな民族ですから、すぐに手の平を返すのもお手の物。おそらく大坂なおみさんは、そんなことも感覚として知っているような気がするので、日本人に向けても慎重に対応していると私は考えています。まぁそんな時は、私は断固として彼女を応援します。

 

 最後にみなさんに聞きたい。彼女が現役を引退した時、居住先に日本を選ぶと思いますか? 例えば、指導者として解説者としての活動を日本ですると思いますか? 言語の問題があるので予想は簡単ですが、仮に言語の問題を解決する努力をしてまでも日本という国に住みたいと、はたして彼女が思うかどうか私には自信がないのです。


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Author:カイトアキラ
2019年は強権国家への道を阻むことができた最後の年だったと、20年後や30年後に言われているかもしれません。もっともその時、日本という国家または日本人という民族が存続しているのかわからないけれど。
今夏には参院選があり、同日選も取り沙汰されています。ここで、少なくとも参院選で与野党が逆転しなければ「安倍独裁」が冗談ではなくなるでしょう。けれども野党の動向を見ていると心もとないと言うしかありません。しかし諦めたらそれで終わりです。微力ながら発言を続けていきます。

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