この国の未来を考える

戦争という言葉を、もう一度考えてみましょう

「戦争を憎む」とは

戦争を憎むと言う人がいます。よく聞く言葉であり文章でも時々見かけますが、これは、いったいどういう意味なのでしょか?

なぜなら戦争といっても実態は色々です。憎むといっても、理由に関係なく戦争すること自体なのか、それとも戦争になった理由なのか。さらには戦闘行為・戦うことそのものなのか。ただ「戦争を憎む」と言っても、その中身について語らなければ何の説得力もありません。

そもそも戦争はどうして起きるのでしょうか?

ある国・ある民族・ある地域の組織的武装集団(たいていは軍隊)が、ある国や、ある民族が居住している地域、または色々な民族が居住している地域に対して武力攻撃を仕掛けたとします。これに対して攻撃を受けた側が、組織的武装集団であろうが非戦闘員であろうが抵抗すれば戦い(戦争)になります。もし抵抗しなければ「奴隷化」されるか、最悪「虐殺」もあり得ます。

この場合でも戦争を憎むのでしょうか。戦うぐらいなら奴隷化や虐殺の方がまし、とでも言うのでしょうか。この場合の戦争とは侵略戦争と表現すべきで、「侵略戦争を憎む」というのなら理解できます。


戦争の種類と目的

歴史上の戦争の多くは侵略ですが、国同士の戦いで、お互いの領土以外で武力衝突することがあります。このケースでは戦闘行為が行われている国または地域に、本来あるべき勢力(政府または統治能力を持った組織)が機能していない時に発生しやすくなります。大半は利益確保のために他国が干渉し、頼みもしないのに軍隊を派遣してくるので二国間もしくはそれ以上の戦いになることもあります。けれどもそこには国民や住民が必ずいますから、最も恐ろしい地上戦に巻き込まれてしまいます。巻き込まれた側からすれば、これもやはり「侵略」に該当します。現在のイラクがまさしくそうで、しかも新しい兵器の実験場と化しているとか。

もう一つのケースとしては、ある国の軍隊が、ある国や地域を軍事的に占領または制圧したとします。一応戦闘行為は収まった、とされ「戦争は終わった、平和が訪れた」と占領軍・制圧軍が言います。ところが占領・制圧された側の国や地域の人々が納得せず、軍事的に劣勢であっても戦いを挑むことがあります。ゲリラ戦と呼ばれるものですが自爆テロなども含まれます。これも「戦争」で、例えばベトナム戦争などが該当するでしょう。

以上のケースで共通していることは、攻撃をする側とされる側が必ず存在し、無抵抗なら「戦争」にはならないということです。

では、なぜ攻撃という行為が起きるのでしょう。それには必ず理由があります。結果としての勝利を得る、または目標とする状態まで達成すれば攻撃を仕掛けた側には利益があるからなのです

利益の内容は色々ありますが、一番わかりやすい例としては明治憲法下の日本です。説明の必要はありませんね。歴史をほんの少し勉強すればわかることで、列強の植民地からアジアを解放するための戦いだった、などという嘘は通用しません。


戦争をするにも軍隊を維持するにも、お金が必要です

戦争をするには膨大な経費が掛かります。正確に言えば戦闘行為をするために部隊を移動させるだけでもお金が必要なのです。例えばイージス艦をある海域に派遣するだけでもタダではできません。それは全て我々の税金です。

実際に戦争が始まれば、あらゆる物を破壊して人間も殺しますが、弾薬も兵器もリサイクルできないので新たに製造するか購入しなければなりません。これも我々の税金なのです。

兵器産業に従事する人々を、なぜ「死の商人」と呼ぶのでしょうか。それは戦争でも必ず儲かる・利益を得るからです。かくて戦争が始まり、長引けば長引くほど「死の商人」は儲かり、戦争を始めた側も攻められた側も財政は破綻してゆきます。

地球上の国家と呼ばれる存在で最も戦争をやってきたのはアメリカですが、現在の状況を御覧なさい。あの、世界で最強の軍隊を持つと言われているアメリカの財政は破綻しているのです。けれどもアメリカの軍需産業は確実に利益を上げています。


たとえ望まなくても「侵略軍」として見られてしまう可能性が・・・

自衛隊法から「侵略」という言葉を削除してしまったことは前回で指摘しました。基本的には侵略に対して自衛するための存在だったのですが、領土以外での活動を認めるということは武装組織なのですから、戦闘行為の可能性は当然としてあります。国連からの要請というのは建前ですがPKOも内容としては本質的に同じです。

もちろん、すぐに「戦争」に繫がると言うつもりはありませんが、武装した状態で他国の領土で行動する自衛隊の姿は、たとえ「活動」の範囲であっとしても、派遣された側の国民や住民にはどう映るのでしょう。救世主と感じるのでしょうか、それとも侵略者と見てしまうのでしょうか。

侵略国家としてアジアの国々や住民に多大な損害を与えたのは、たった七十年前のことです。その日本が・・・私の憂いは増すばかりです。

もし第三国や日本の領土以外で自衛隊の戦闘行為があった場合、そこの国民や住民が、意図はどうあれ戦闘に巻き込まれたら自衛隊に対して敵意を向けることは容易に想像できます。もちろん自衛隊員が望むことではないことは承知しています。しかし自国の領土以外に武装集団を派遣するということは、そういうことではないでしょうか。


テロの危険性を高めた愚かな首相

安倍首相は国会で「この法律によって我が国が戦争に巻き込まれる可能性は減った」というような発言をしました。冗談はたいがいにして欲しい。いや、冗談ではすまされません。事態は、全く逆です。

自衛に徹している限り、領土だけを守っている限り、もともと戦争に巻き込まれる可能性などほとんどないのです。他国に出てゆくことは、むしろ恨みを買ってしまう可能性を高めるだけで、それこそテロの標的になるのです。劣勢に立たされている側にとって唯一の復讐手段がテロだということを多くの人が指摘しているではありませんか。

安倍首相は日本の政治史上、最も愚かな宰相として歴史に名を残すことになったようです。その理由は〝テロの標的になる政策を行い、国民を危険にさらした〟

10代や20代のみなさん、あなたたちはテロに怯える国で、これからも暮らしてゆきたいですか?

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カイトアキラ

Author:カイトアキラ
もうすぐ老人と呼ばれる年齢になりました。
今までオートレース・ギャンブルについて書きましたが、今の日本の状況を考えると、たとえ影響力がなくても、もしかしたら若い人たちに響いてくれたら、という微かな希望を持ってブログを続けようと思います。
偏っていると感じるかもしれませんが、私は個人ですので、ご了承の程をお願いします。

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