この国の未来を考える

森本学園事件の根底にあるものと世界の常識との落差

司法に携わる人としての矜持を示すべき

45日付けの東京新聞・夕刊に、不当に安い価格で国有地を売却して国に損害を与えたとして、近畿財務局担当者に背任容疑があるとした豊中市議らの告発状を、大阪地検が受理していたことが報じられていました。安倍政権は必死になって事件の幕引きを図っていますが、はたしてどうなるのでしょう。


当初から私は、もし真相が解明されるとすれば、それは司法の手によってしかないと指摘していました。しかし残念ながら現在の司法界は、先日の高浜原発再稼働の判決を見ればわかる通り、安倍政権と与党に〝忖度〟していますので期待はできないかもしれません。
 昭恵夫人を中心とした〝口利き構造〟が露呈されました。この仕組みは、簡単に表現すれば「国家の私物化」です。しかも安倍夫妻だけでなく官僚や政治家も加担している。国民はもちろんですが、司法、特に検察官は怒らなければいけないのです。特定の勢力に国家が牛耳られることは「国の滅亡」に関わることなのですから、捜査権と逮捕権を与えられている検察官がやらなくて誰がやると言うのでしょうか。


心の底から私は「韓国」と「アメリカ」が羨ましい。なぜならこれらの国の司法は、裁判官であれ検察官であれ、与えられた責務をきちんと果たそうとしているからです。韓国では国民の意志をバックに、アメリカでは憲法にそぐわないものは、たとえ大統領でもストップをかける。いずれも司法に携わる人間としての気概を感じるのです。
 日本の検事や裁判官だっているはずだ、と思いたい・・・・。大阪の検事さんたちよ、相手は籠池氏ではない、財務官僚や経産官僚ではありませんか?
 それにしても意外だったのは籠池氏が堂々としていたことでした。しかし、だからといって塚本幼稚園の教育が許されるものではありませんが。


世界は、教育勅語がもたらした結果を知っている

最近になってようやく、塚本幼稚園の教育の根底にあるものが語られるようになりました。愛国心や郷土愛という言葉の裏に潜んだ醜悪な目的が白日の下にさらされようとしています。
 最大の問題は、この国の首相とその夫人が、この愚劣な考え方に共鳴していた事実です。しかも首相夫妻だけでなく、維新の議員たちや他の与党議員たちも賛美をしていました。まさしく安倍政権が目指す教育のモデルケースであった感すらあるのです。
 私たち一市民がやるべきことは、国家の私物化に対する追及はマスコミと司法に任せるとして、この歴史捏造主義にまみれている〝教育観〟を潰すことではないでしょうか。

 

まるで亡霊のように蘇ってきた教育勅語。この件に関しては別途書くつもりですが、一言だけ付け加えれば世界から笑われることが、また一つ増えてしまったことです。
 「捻じ曲がった歴史観」「差別主義」を礎にした明治憲法下の教育を再現するという、日本会議や自民党や安倍政権の意志こそが「森本学園事件」の深層にあると言えるでしょう。しかしこれらの「愚劣な考え」が、如何に〝世界の常識〟とかけ離れているか、それを示したことがつい最近もありました。


米慰安婦像訴訟  撤去の訴え、連邦最高裁が却下・敗訴確定

 

米カリフォルニア州・グランデール市に設置された従軍慰安婦少女像を、在米日本人団体が市に対して撤去を求めた訴訟が連邦最高裁によって却下されました。理由も示さずに上告を棄却したということは、常識的には、審理に値せずと判断されたと考える方が妥当でしょう。
 歴史捏造主義者や差別主義者にとってはさぞかし残念な?結果だったでしょう。まぁ当然の結果なのですが、もし本気で悔しがっているのだとしたら、錯乱しているとしか思えない精神構造が、さらに壊れてゆくのではと心配になってしまいます。大きなお世話ですけど(もちろん本気で心配などしていませんが)

 

 グランデール市と日本人団体が争った内容は、従軍慰安婦問題の本質から外れているので訴訟自体に意味はあまりないと思っていますが、ただ私の懸念は日本人の多くが、欧州やアメリカや国連での従軍慰安婦に対する捉え方を知らないことです。

 

「従軍慰安婦は戦時性暴力の被害者である」
「慰安婦少女像は、戦時性暴力を受けた女性たちの象徴である」


 これが世界の常識なのです。この認識がなければ、なぜ従軍慰安婦を「性奴隷」だと指摘されるのか、その理由がわかるはずもありません。なにしろ日本の外交官は国連の会議で、従軍慰安婦の存在は認めても「性奴隷」ではないと発言して各国から嘲笑されたのですよ。しかも、さらなる醜態というか恥ずべき行為を一部の日本人が行ったのです。


 2014年・7月、国連の自由権規約委員会で日本の人権保護の問題が審議されました。主に「秘密保護法」「ヘイトスピーチ」「従軍慰安婦」です。
秘密保護法については〝国民の知る権利の保障に懸念〟
ヘイトスピーチについては〝刑事罰を求める〟
従軍慰安婦については〝公的な謝罪と完全な賠償〟

 以上の三点を勧告しましたが、この審議の際に、従軍慰安婦を「性奴隷」と表現した南アフリカのゾンケ・マジョディナ委員が、審議終了後に一部の日本人に取り囲まれ非難の言葉を浴びせられました。事務局の人間が救い出して事なきを得ましたが、一部始終を見ていた日本人の一人は「穴があったら入りたいと思うほど恥ずかしかった」と言っていました。まさに「日本人の恥」と言うべき連中です。その中に誰がいたか、今回はあえて書きませんが。私は、こういう連中こそ「売国奴」だと思っています。愛国者を名乗っていますがね。

 

教育勅語に限らず明治憲法下の日本は、国家そのものがヘイトスピーチを行い、国家そのものがヘイトクライムを実行したのです。塚本幼稚園の教育は、まさしく明治の再現であり、朝鮮半島や中国大陸の多くの女性たちを旧日本軍の「性奴隷」にした発想と同根なのです。
 残念ながら多くの日本人は、このような愚劣な考えが日本人という民族を、再び滅亡の瀬戸際へと追い詰めていることに気づいていません。そして共謀罪も目指すところは同じなのです。世界はどう見ているか、世界の常識とは何か、多くの日本人は知るべきだと考えます。

 

 

 

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Author:カイトアキラ
もうすぐ老人と呼ばれる年齢になりました。
今までオートレース・ギャンブルについて書きましたが、今の日本の状況を考えると、たとえ影響力がなくても、もしかしたら若い人たちに響いてくれたら、という微かな希望を持ってブログを続けようと思います。
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