この国の未来を考える

「詩織さん」会見の意味を考える その1

どちらに説得力があるのか

 次から次へと「スキャンダル」が出てくるので、それらを伝えた記事を読むだけでも一苦労です。しかし戦前戦後も含めての憲政史上で、これほどスキャンダルにまみれた内閣があったでしょうか。しかもその内容は、すべて民主主義の根幹に関わることばかりです。

 

 529日に行われた「詩織さん」の会見はあまりに衝撃的でした。週刊新潮で報道されたこと自体は知っていたけれど詳細は知らなかったのですが、その内容があまりにひどかったので憤りだけが残っています。
 しかし私は、その怒りの強さに危うく本質を見失うところでした。確かに「恣意的な捜査」と「恣意的な判断」が警察と検察で行われたことに疑う余地はありません。けれどもそれはあくまでも結果であって、それを生み出す背景があることを、その後の詩織さんのインタビューや記事に接するまで気づきませんでした。そんな愚かな自分を反省しています。

 

 けれどもこの事件に関しては、どうしても解せない部分があるのでそれだけは指摘しておきます。事件の概要については下記の記事を参考にしました。


私はレイプされた」。著名ジャーナリストからの被害を、女性が実名で告白
(Yahooニュースより、Buzzeedジャパン)

 

レイプ告白「あの夜、なにがあったのか詩織さんと山口氏それぞれに聞いた
(Buzzeedニュースから)


 詳細は記事を読んでもらうとして基本的に私は、どんな問題であれ当事者の言い分が食い違っている時には、まず双方の言っている中に共通している事柄を探します。その理由は、お互いの認識が一致しているのなら、それはほぼ事実であろうという推測が成り立つからです。そのような観点からいくつか列挙しました。

 

①メールのやり取りをしている間柄であった

②詩織さんはTBSのワシントン支局で働きたいという希望があった。そのことは元記者も知っており、まだ現職のワシントン支局長だった。

③元記者からの「会えないか?」という誘いに詩織さんは承諾している

④この時点で恋愛感情があるようなことを双方とも言っていない。特に詩織さんの方は皆無であり、あくまでも相談という認識であったことに疑いの余地はない

⑤詩織さんが歩けないぐらいの〝酩酊状態〟であったことは元記者も否定していないので、これについては間違いなく事実ある

⑥それを裏付ける証拠として、ホテルの防犯カメラ映像・タクシー運転手の証言・ベルボーイの証言がある。これらについても元記者は何の言及もしていないので、事実であることが推測される

⑦性行為があったことは双方とも認めている

⑧詩織さんが被害届を出して受理されたこと。所轄署で捜査が行われ逮捕状が請求されて認められたこと

⑨逮捕状が執行されず、さらには不起訴になったこと

 

記事や会見から拾い出したものですが、少なくとも上記のことは疑いようのない事実だと考えて差し支えないでしょう。
 では何が問題なのか? それは酩酊状態だった詩織さんに、同意や拒否をすることが可能だったのかということになります。
 薬を飲まされたかどうかを証明することは不可能ですから、可能かどうかの判断は状況証拠や証言に委ねられますが、ということは逮捕状の請求と許可が下りたという事実は、所轄署と裁判所は準強姦の要件を満たしている、要するに詩織さんが自らの意志を示すことが不可能だったと判断していたと考えられます。

 

では元記者の言い分はどうでしょうか? 要点だけ書きます。ちなみにホテルに入るまでの詩織さんの証言については否定も反論もしていないようですが。

①部屋の二ヶ所で嘔吐をし、その後はトイレに駆け込みそのまま寝てしまった

②寝込んでしまった詩織さんをベッドに連れて行った。詩織さんはイビキをかきだした。

③嘔吐物で臭かったので別のベッドで寝た

④その後(どのくらいの時間が経過したのか記されていない)、唐突にトイレに立った詩織さんは戻ると元記者のベッドに入ってきた

⑤その際に「飲み過ぎちゃった」などと言い、普通に話をした

記事には「普通に話をした」後に性行為に及んだ、とは書いてありません。

 

みなさん、できれば繰り返し読んでみてください。不自然な箇所がいくつもありますから。私はこれを読んだ時、苦笑したというか呆れたというか、ずいぶん都合の良い話だと思いました。
 まず元記者の言い分通りなら、詩織さんはずいぶんと回復力の早い人(特異体質?)だということになります。部屋の二ヶ所で嘔吐をし、トイレに駆け込んでそのまま寝込んでしまい、ベッドでもイビキをかくほどの状態なのに・・・・いったいどのくらいで回復したのでしょうか? こんな人いるかなぁ・・・・もしお酒が強いのなら、そもそも酩酊なんかしないし・・・・

 

私の経験から言えば、これほどの泥酔をしていたら少なくとも5.6時間は目が覚めないと思いますが、記事によれば、防犯カメラの映像ではホテルに着いたのが午後1120分頃となっているので、元記者の証言通りなら、わずか数時間で目が覚めないと辻褄が合いません。ところが詩織さんの証言では、痛みで意識が戻ったのは午前5時頃で、その時には詩織さんの身体の上に元記者が跨っていたとなっています。ちなみに午前5時頃に部屋を飛び出してゆく詩織さんの姿が防犯カメラの映像で確認されているそうです。

 

基本的にこれほど泥酔すれば、目が覚めたとしてもかなり不快な状態なのが一般的でしょう。正直、性行為をしようなんて思わないのが普通です。しかも元記者は「ゲロで臭くて」と言っているのですよ。詩織さんはいつシャワーを浴びたのでしょうか? それとも性行為時に元記者さんは気にならなかったのかな? 実に不思議ですね。ついでに言えば、記憶の飛んでいる詩織さんの方ができるだけ時間系列を明確にしているのに、元記者はまったく言及していないのが不自然過ぎます。

 

私の感想は、もしこれが事実なら、詩織さんは男にとって実に都合の良い女性になってしまいます。勝手に泥酔し、勝手に寝込んで、起きたと思ったら半裸でベッドに入り込んでくる。そんな女性に私は今まで出会ったことがありません。と言うより、このような女性が存在するとはとっても思えない。みなさんはどうですか?

 

 そもそも女性は相手の男性に好意を持っていれば、醜態を晒したくないと考えて飲酒を抑えます。酔わない自信があれば別ですが仕事関係の相手でもそれは同じです。男性を前にして酔っぱらう時は、相当相手を信頼していない限りありえません。若い女性なら、なおさらその傾向は強くなります。
 しかし時には「酔ったふりをする」女性がいるのも事実です。その場合は、好意を寄せている男性がなかなか誘ってくれなくて、そのきっかけというか誘いやすくさせるために「ふり」をするというものです。その他には何らかの意図がある場合ですが、いずれであっても泥酔したら元も子もないことは言うまでもありません。

 

 どう見ても詩織さんが、元記者に対して好意を持っていたとか信頼を寄せていたとは思えない。あくまでも相談相手としての男性という認識であったと考えるのが自然でしょう。なにしろ相手はキー局のワシントン支局長ですし、何らかの便宜を期待しても非難されることではありません。むしろ普通のことだと思います。
 仮に詩織さんに何らかの意図があったとしたら〝レイプ〟後の行動が辻褄に合わないのです。彼女は元記者に対して何か要求をしましたか? したのは抗議ですよね。意図があって近づいたとか、性的関係をちらつかせて便宜を求めたというのなら、抗議や被害届を出すこと自体がおかしいではありませんか?

 

 小動物程度の脳みそしかない「ネトウヨ」や「安倍信者」または「女性蔑視主義者」らが、詩織さんに対して誹謗や中傷をネットで繰り広げているようですが、事実関係だけを追っても「自らの意志でホテルに行ったでもなく」「性行為も同意していない」ことは明白なのです。

ネトウヨたちの言動を見れば、女性にモテないことが手に取るようにわかりますが、もう少し女性を理解する努力をした方がいいですよ。足りない脳みそなりにね。
 あっ、失礼しました。それができないから「ネトウヨ」でしたね。不可能なことを要求してしまったようです。とりあえず撤回しておきます。

 

その2 民主主義の根幹を揺るがす〝捻じ曲げられた捜査〟に続く

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Author:カイトアキラ
もうすぐ老人と呼ばれる年齢になりました。
今までオートレース・ギャンブルについて書きましたが、今の日本の状況を考えると、たとえ影響力がなくても、もしかしたら若い人たちに響いてくれたら、という微かな希望を持ってブログを続けようと思います。
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